保育士を目指して就活中のみなさんは、保育業界の就活難易度を知っていますか?
全国的に保育士不足が課題とされる昨今、保育の世界は「売り手市場」、つまり就活する側に有利な状況になっています。
有効求人倍率をみても、職業全体の1.36倍に対し、保育士は全国平均で2.34倍となっており(2016年11月時点)、求職者1人当たり求人が2件以上あることになりますので、保育士を目指す方にとっては、就職しやすい状況と捉えてよいでしょう。
とはいえ、人材の定着率が高かったり、給与がよく、働きやすさがある「人気」の求人はいつの時代も狭き門です。
周りが続々と内定を決めるなか、自分だけなかなか就職先が決まらないと「このまま就職できないのではないか」と焦ってしまいますよね。
そんな時はどうすればよいのでしょうか。今回は、そんな時にもモチベーションを落とさずに自分のペースで就職活動を進めるためのポイントをご紹介します。
就職活動で落ちるのはなぜか?
まずは、不採用になってしまう理由をみていきましょう。自分に当てはまるものがあれば原因と対策をおさえて、次の選考に活用してみてくださいね。
書類選考で落ちる場合
書類選考で立て続けに落ちてしまった…という場合、作成した書類を一度誰かにチェックしてもらうのがおすすめです。自分では気付かない誤字脱字やマナー違反などが見つかるかもしれません。
履歴書などの書類は相手が読むことを意識して、丁寧に作ることを心掛けてくださいね。
気を付けるべきポイントをいくつかご紹介します。
文字は読みやすく
私は字が汚いから、どうせ書類では不利になる……と諦めないでください!もちろん字がキレイに越したことはありませんが、字のうまい下手よりも「丁寧に書かれているか」が大切です。読みやすさを意識して、一文字一文字丁寧に書きましょう。時間はかかりますが、その努力が応募先への熱意として伝わりますよ。
応募書類は、採用担当者が目を通すものです。文字が小さすぎる、インクがかすれている、殴り書きしている、といった読み手のことを考えていない書類は、書類全体の印象を悪くしてしまいます。
特に保育士は、連絡帳や保育日誌など、手書きで文字を書くことが多い職業です。相手が読みやすい丁寧な文字で書くことを、今のうちから習慣にしておきましょう。
写真を雑に貼らない
たかが写真、と思ってしまいがちですが、採用担当者が書類を見るときに最も目につきやすい箇所です。
写真が剥がれかかっている、糊がはみ出してベタベタしている、書類の指定サイズに合っていないといった雑な貼り方をすると「採用しても、雑な仕事をするのではないか」という印象を持たれてしまう可能性もあります。
書類の中で、一番印象に残るのが写真とも言われますので、最低限のマナーを遵守しましょう。
熱意が伝わる書類にしよう
特に「自己PR」「志望動機」の中身がスカスカだと、応募先への熱意が伝わりません。他の応募者と比較されやすい項目ですので、箇条書きや、1~2行の短い文章で終わらせずに、自分がなぜその施設で働きたいのか、その施設でどんな保育士になりたいのか、採用担当者にしっかり伝えるようにしましょう。
面接で落ちる場合
続いて、面接で落ちてしまう場合の理由をみていきましょう。
マナーが悪い
清潔感に欠ける、時間が守れない、敬語ができていないなど、社会人としてふさわしくない振る舞いは全てNGです。
基本のビジネスマナーを押さえておきましょう。
失礼な受け答え
面接の会話中、相手が聞き取れないような小さな声でボソボソ話す、相手の質問を最後まで聞かずにさえぎる……といった、失礼な受け答えをしていませんか?
普段そんな話し方をしないし、自分は大丈夫!と思っている人でも、極度の緊張が原因で無意識のうちにこうした受け答えになってしまうことがあるようです。
どんな人でも面接という場では少なからず緊張しますので、焦らずに、まずは落ち着くように心がけましょう。面接官は、緊張して多少ぎこちない応募者の対応には慣れていますし、実は面接官自身も緊張していることが多いそうですよ!
意欲がない
何故その施設で働きたいと思ったか、志望理由を自分の言葉で語れますか?意外と、これができない方が多いようです。自分の思いがうまく伝えられないせいで「意欲がない人」とみなされ、不採用になってしまうのは勿体ないですよね。
面接官は、なぜ他の施設でなく自分の施設を選んだのかを知りたいはず。
応募先施設の特徴や保育方針など、魅力的だと感じたポイントはしっかりと頭に入れておきましょう。更に、自分がその施設でどんな保育士として活躍したいかまで伝えられるとベストです。
就職先が決まらない、そんな時は
就活の選考で不採用が続くと、どんどん気持ちが落ち込んでしまいますよね。
そんなときの対処法をご紹介します。
気持ちを切り替える
不採用が続くと何となく自分に自信が持てなくなってしまい、気持ちもネガティブなスパイラルに入ってしまう……ということはないでしょうか。
そんな時は、「たまたま縁がなかっただけ」と、気持ちを切り替えるようにしましょう。就活の中で不採用になっても、決して人格が否定されたわけではありません。「ちょうど採用人数の枠が埋まってしまった」といったタイミングの問題など、施設側の都合というケースもあります。
もっと自分に合った施設で働くためのチャンス!と捉えて、次の選考に意識を向けるようにしてみてくださいね。
自己分析をし直す
採用選考では、施設と応募者の相性もチェックされます。応募書類にも面接にも自信があるのに、立て続けに不採用になってしまう……という場合、もしかしたら自分の描く保育士像と、応募先の選び方にミスマッチが起きているのかもしれません。
今一度、自分がどんな施設で、どんな保育がしたいのか自己分析をしてみましょう。不採用になった施設よりも、自分にあった施設が見つかるかもしれませんよ!
悔いのない就活をしよう
採用選考の結果が不採用となると、どうしても残念な気持ちになってしまいますよね。しかし、自分のベストを尽くした結果であれば後悔はないはず。万全の対策で臨みましょう。
就活バンクでは、就活のポイントをまとめた「保育士就活ガイド」や、就職活動を乗り越えた先輩の体験談などを随時更新しています。
就活が難しいと感じたとき、是非活用してみてくださいね。