保育士の就職活動において、保育園や幼稚園見学時にどんな質問をすればよいか悩みますよね。事前に質問リストを準備すると、働き方や園の雰囲気などに疑問を感じたことを伝え、就活の助けになります。今回は、保育園見学の目的や質問内容の例、就活に役立つ事前準備や注意点を徹底解説!園見学時に適切な質問をして自分に合った職場を見つけるためにお役立てください。
Maki_Japan / stock.adobe.com
保育園 ・幼稚園見学で質問リストが必要な理由
転職活動において、保育園見学は事前に施設のことを知ることのできる大切な機会です。
見学先の情報を調べたとき、「具体的な内容はどうなっているんだろう」「ホームページの情報はこうだったけど、実際はどんな風に保育をしているのだろう」などと疑問が生まれることもあるかもしれません。
そのようなとき、「具体的に知りたい内容」をリストアップし、園見学当日に質問をすることで、施設についてより深く理解することができるでしょう。また、就職活動をスムーズに進めるための判断材料にもなりそうです。
保育園の雰囲気や方針などが自身に合っているかを見極めるために質問することで、入職後の働き方をイメージすることができるでしょう。
では、実際に園見学で質問をするとき、どのようなことを尋ねればよいのでしょうか。テーマごとに例文を紹介します。
園見学の質問リスト~保育の様子~
ホームページや園見学を通して感じた、子どもの過ごし方や活動の様子に関する質問は、以下の例が挙げられます。
● 子どもの過ごし方・活動について
- 設定保育(一斉活動)と自由遊びの時間配分は、毎日だいたい決まっていますか
- お片付けをスムーズに進めるために、先生方が工夫されていることはありますか
- お昼寝や給食の際、なかなか進まない子にはどのように対応していますか
- 保育室の壁面掲示やコーナー作りは、どのくらいの頻度で更新されていますか
- ホームページで異年齢保育を行っていると拝見しましたが、どのような頻度と時間で行っているのですか
● 指導と環境づくりについて
- 指導案はどのように作成していますか
- 「特色ある保育」として「年長児は鼓笛隊を組んでいる」と伺いましたが、担任保育士さんはどのように指導されているのですか
- 先ほど製作途中の作品を見ましたが、翌日も続けて作れるように工夫されていることはありますか
あらかじめ収集した保育理念や目標などの情報と照らしあわせながら、子どもの過ごし方、具体的な活動内容などくわしく知りたい内容について質問してみましょう。
また、保育士さんがどのように対応しているのかに注目すると、入職後の指導方法について知識を深められるかもしれませんね。
園見学の質問リスト~職場の雰囲気や人間関係~
園で働く保育士さんの雰囲気や人間関係などの職場環境について尋ねる際の質問として、以下のような例が挙げられるでしょう。
● 先生たちのチームワークについて
- 先生方がお仕事中、お互いに声をかけ合っている姿が素敵だなと感じました。いつもあのように協力してお仕事されているのでしょうか
- 行事の準備などで忙しい時は、先生方はどのように励まし合って進めていらっしゃるのでしょうか
- 休憩時間などは、先生同士でどんなお話をされることが多いですか
● 先輩・後輩の関係について
- 会議などで保育についてご相談できる場はありますか
- 新卒からずっと長く勤めていらっしゃる先生は多いのでしょうか
- 去年はどのくらいの方が入社されましたか
保育現場では、職員間の情報の共有や連携が大切になります。
そのため、チームワークを高めるために意識していることなどを聞いてみると、実際に働く保育士さんの雰囲気や人間関係について知ることができるかもしれません。
また、2年・3年目の先輩が多い=人が辞めずに教育体制が整っている場合があります。先輩たちに入社何年目かを確認してみるのもよさそうです。
園見学の質問リスト~園の安全・管理体制~
保育園の設備や子どもの事故対策について気になることがある場合は、以下のようなことを聞いてみるとよいでしょう。
● 日々の安全管理について
- ホームページで安全管理に力を入れていると拝見しました。日々の保育の中で、先生方が「ここだけは絶対に目を離さない」と特に意識されているポイントはありますか
- 園庭の遊具がとてもきれいに保たれていますね!毎日の安全点検などは、先生方でどのように分担して行っているのですか
- お散歩など園の外へ出る際、人数確認や周囲の安全確認で、先生同士が連携している工夫があれば教えていただきたいです。
● 緊急時や健康管理の対応について
- 避難訓練は毎月行っていると伺いましたが、安全に誘導するために先生方が工夫されていることはありますか
- アレルギーをお持ちのお子さんの給食について、配膳ミスを防ぐためにどのような手順でダブルチェックをされているのでしょうか
- お子さんが急に熱を出されたとき、保護者の方へ連絡するまでの間、どのように対応(隔離や見守り)をされていますか
- もし保育中に怪我などのトラブルが起きてしまった場合、先生方はどのように報告し、再発防止を話し合っていらっしゃいますか
このような質問をすることで、園が事故防止に対してどのような意識をもっているか知ることができるでしょう。
また、学生さん自身が、子どもたちの安全を守るためにどのような点に配慮して保育すればよいのかイメージすることにもつながりそうですね。
「自分にぴったりの園」をプロが厳選!あなたに合う職場を無料で相談園見学で質問リストを作るときの注意点

園見学に向けた質問の仕方を紹介しましたが、実際に自身で質問リストを作成することでどんなことを聞けばよいのか、整理することができるでしょう。
園見学に向けてスムーズに質問リストを作成するためには、どのような準備をすればよいのでしょうか。
見学先の施設情報を確認する
園見学でスムーズに質問するためには、事前に情報収集しておくことが大切といえるでしょう。
施設情報を何も確認しないまま、「保育理念はどのようなものですか」「貴園の目標はなんですか」などと質問してしまうと、施設側から「事前に何も調べていないのかな」という印象を持たれてしまう恐れがあります。
園によって情報量は異なるものの、ホームページなどを開設している園は、基本情報として保育理念や目標、子どもの定員数、特色などを掲載していることが一般的です。そのため、質問をする前に必ず、見学先の施設が公開している情報を調べておきましょう。
もしも、見学先の情報が少ない場合やホームページを開設していない場合は、自身の通う学校の就職科などに確認すると、施設情報を収集しやすくなるかもしれません。
質問内容を考え、整理する
見学先の施設情報を確認したあとは、それをもとに質問内容を考えてリストアップしてみましょう。質問の数に応じたリストの作成例を紹介します。
質問数が少ない場合の作成例
まずは、質問を箇条書きでリストアップする方法です。
<質問リスト>
- 〇〇〇
- 〇〇〇
- 〇〇〇
この方法は、内容が限られているときやホームページの内容について補足して聞きたいときなど、質問数が少ない場合に活用するとよいでしょう。
そのなかで聞きたいことの優先順位をきちんと決めておくと、限られた時間のなかで有意義な質問をすることができるかもしれませんね。
質問数が多い場合の作成例
次は、質問したいカテゴリごとに質問を箇条書きしていく方法です。
<質問リスト>
(1)園の設備について
- 〇〇〇
- 〇〇〇
(2)保育活動・子どもたちの様子について
- 〇〇〇
- 〇〇〇
この方法は、いくつかのカテゴリで複数の疑問を持った場合、つまり質問の数が多いときに活用するとよいかもしれません。 カテゴリごとに質問内容を分類してリスト化することで、「何に関する」「どんな質問」なのかを明確にすることができるでしょう。
そのなかでも優先順位をつけて整理し、少ない時間のなかでも「これだけは聞いておきたい」ということを解決できるようにしておくことがポイントです。
ついに当日!園見学で質問するときに気をつけること
当日を迎え、緊張する中で、なかなか上手く質問できない場面や聞いてよい質問なのか判断に迷う場面もあるかもしれません。就活の園見学で質問をするときの注意点を紹介します。
時間を考慮した質問数にする
園見学の時間を考慮した質問数に調整することが大切です。
保育園によって異なるものの、見学の所要時間は1回につき1時間程度のところが多いでしょう。
同じ見学先に複数の見学者がいる場合、全員の質問に受け答えすることが難しかったり、自分のみであっても所要時間によっては質問したい項目をすべて聞くことができなかったりするケースもあるかもしれません。
そのため、事前に用意した質問リストのなかから2~3個ピックアップしたり、優先順位の高いもののみを質問したりするなど、質問数を臨機応変に調整することが重要となるでしょう。
給料や待遇面の質問は控える
給料や待遇面の質問は控えることが大切です。
園見学で保育学生が重視するべきポイントは、園の様子や雰囲気、保育活動、職場環境でしょう。どのような保育を行なっているのかを知り、自分がこの園で働いたときのことをイメージすることで、自分にあった就職先なのか判断することが園見学の目的です。
しかし、給料や待遇面などの質問をすると、園の方に「この学生さんは給料の高さや待遇面で就職先を判断しているのかな」という印象を持たれてしまう恐れがあります。
そのため、給料や待遇面について尋ねるのは控え、魅力に感じたことや具体的な保育活動に関することなど、その園で自身が保育士として働く際に参考になる質問をするとよいでしょう。
他園と比較するような質問は避ける
園見学の質問では、他園と比較するような質問をしないように気をつけましょう。
就職活動のなかで、園見学を複数行なう場合もあるかもしれません。その際、「○○保育園(他園)はこのような保育活動を行なっていたのですが、貴園では行なわないのですか」などと比較するような質問をしてしまうと、見学先の園に対して失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。
園にはそれぞれの方針や特色があり、他園と比較するものではないと認識したうえで、その園ならではの魅力を発見できるような質問をすることが大切です。
園見学に関するよくある質問
園見学の予約や当日の振る舞いについて、学生さんが迷いやすいポイントをまとめました。
Q. 園見学の予約は何時頃に電話するのがマナーですか
登園時間の8時〜9時半や、給食・お昼寝準備の11時〜13時、お迎えが重なる16時以降は非常に忙しい時間帯です。14時〜16時であれば、先生方も余裕を持って対応してくださることが多いですよ。
Q. 服装は必ずリクルートスーツでないといけませんか
「私服でいいですよ」と言われた場合でも、ジーンズやTシャツは避け、チノパンにポロシャツやブラウスなど、清潔感のあるスタイルを心がけましょう。また、素足は避け、必ず綺麗な靴下を履いていくのがマナーです。
Q. 見学中にメモを取っても失礼になりませんか
ただし、黙々と書き続けるのではなく、案内してくれる先生の話をしっかり聞くことが優先です。最初に「お話の内容をメモさせていただいてもよろしいでしょうか?」と一言断りを入れると、より丁寧で好印象になります。
Q. 見学が終わった後、お礼状やメールは出すべきですか
お忙しい中時間を割いていただいた感謝を伝えることで、あなたの誠実さが伝わります。見学した当日のうちに、「どの活動が特に印象に残ったか」を添えて送ると、園側にもあなたの意欲がしっかりと伝わるでしょう。
保育士さんは保育園 ・幼稚園見学での質問で得た情報を就活に活かそう
保育活動や子どもの様子、職員同士の雰囲気など、実際に自分の目で見ないとわからないことはたくさんあるでしょう。そのため、園見学での質問は、下調べした情報だけでは知ることが難しい具体的な情報を収集できるチャンスと言えます。
効率よく質問できるよう内容に優先順位をつけたり、マイナスイメージにつながる質問をしないように注意したりしながら、園見学で得た情報を保育士の就職活動に活かせるとよいですね。
また、「保育士バンク!新卒」では、保育士さんの就活をサポートしています!
あなたらしく働ける職場を探すお手伝いや面接対策などもいっしょに行ないますので、お気軽にご相談ください。