実習園に就職したいと思っていたり、スカウトされて悩んでいたりする保育学生さんもいるでしょう。しかし、他の園と比較する前に就職先を決めてしまうと、後に自分の保育観と合わない部分が出てくるかもしれません。実習園に入職する前に他の園を見たほうがよい理由や園選びの方法を知り、自分に合った就職先を選べるようになりましょう。
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■目次
実習園を就職先に選んでもよい?
保育学生さんが実際に保育の現場で働き、子どもとのかかわり方や仕事内容を学ぶ保育実習。
お世話になった実習園での就職を考えている方や、入職のスカウトを受けた方もいるかもしれませんね。
実際にそのまま就職する場合も多いようですが、「入職前に実習園以外の園を見ておけばよかった」と後悔する保育学生さんもいるそうです。
実習園に就職する前にほかの園と見比べた方がよい理由について、くわしく紹介します。
実習園に就職する前に他の園を見たほうがよい理由
実習園を就職先に選ぶ前に、他の園を見たほうがよい理由を解説します。
他の園と比較して自分に合った園を探せるから
他の園と実習園を比べることで、どのような園が自分に合っているかを知ることができるでしょう。
保育園はそれぞれ特色があり、園によって設備が異なったり保育観に違いがあったりするようです。
すべてが理想と合致する園を探すことは難しいものの、複数園を比較することで自分に一番マッチするところを探せるかもしれません。
さまざまな保育を理解できるから
幼児教育の手法にはモンテッソーリやヨコミネ式など、多様な種類があります。
園によって取り入れている保育方針は異なるので、実習園しか見ていない保育学生さんは他の保育方法を知る機会がなかなか得られないかもしれません。
実際に見てみなくてはどのような保育方針が自分に合うかも分からないため、複数園を見て自分の保育観を広げられるとよいですね。
就職活動で実習園以外の保育園を見るには?
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実習園の先生からで入職のお誘いをもらったけれど、他の園も見てみたいと考える保育学生さんもいるでしょう。
その際は、「しっかりと考えたいので〇日までお時間を頂けませんか。」のように、具体的な期日を決めて保留にしましょう。
あまりにも先延ばしにすると園側に迷惑をかけてしまう可能性があるので、注意したほうがよいかもしれませんね。
ここでは、実習園以外の園を見たいときの方法をくわしく紹介します。
園見学を行う
実際に保育園の様子を見ることで、園の雰囲気や環境を確かめることができるかもしれません。
遊びの内容や設備、子どもたちの姿などこまかなポイントも確認し、入職後のイメージをつかみましょう。
OB・OG訪問をする
学校の先輩が気になる園で働いているのであれば、OB・OG訪問を行ってみてもよさそうです。
園の仕事内容やスケジュール、給与・休暇のことなど、見学だけでは分からない情報も聞くことができるかもしれませんね。
就職フェアに行く
保育園を運営する法人や企業が複数集まる、就職フェアに行ってみてもよいでしょう。
日程が合わずに園見学やOB・OG訪問がなかなかできない保育学生さんも、就職フェアに行けばさまざまな園に出会えるかもしれません。
園の保育観などくわしい話を聞いたり、場合によってはそこで選考の日程を決めたりもできるようなので、予定の合う保育学生さんは参加してみましょう。
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実習園に就職したいときの対応方法
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園見学や就職フェアなどを通してさまざまな園を見てみたけれど、やはり実習園に就職したいという保育学生さんもいるかもしれません。
まだ実習園から内定をもらえていない方は、以下の方法を実践してみましょう。
教員に相談する
実習園で就職したいときの方法の一つとして、学校の担当教員などに相談することが挙げられそうです。
場合によっては、教員が園との架け橋になって面接の場を設けてくれたり、推薦してくれたりするかもしれませんね。
園のボランティアに参加する
電話で園に問い合わせるなどして、ボランティアに参加させてもらえないかをお願いしてみてもよいでしょう。
園のボランティアに行けば保育士さんとの関係を築けたり、入職したい意思が伝わったりするかもしれません。
求人を募集していなかった場合でも、熱意を伝えれば受け入れてくれる可能性があるので、実習園への思いが強い保育学生さんはチャレンジしてみるとよさそうです。
選考を受ける
園の採用ページなどからエントリーし、一般的なルートから選考を受けてみましょう。
エントリーシートや面接の志望動機で実習に行ったときの出来事を伝え、なぜ魅力を感じたのかをアピールするとよいかもしれません。
<実習の経験をもとにした志望動機の例文>
私が貴園を志望した理由は、子どもの自主性を養うという方針に魅力を感じたからです。
幼い頃に通っていた保育園にいつも笑顔で優しい保育士さんがいらっしゃって、その姿に憧れて保育士の道を目指しました。
実習の際にお世話になりました貴園では、子どものやりたい遊びを大切にしながら日々の保育を行っていることをお伺いしました。
実際の保育でも子どもが興味を持ったものを尊重し、「楽しそうだね」「こうしたらもっとおもしろいね」と優しく寄り添う保育士さんの姿に深く共感しました。
貴園に入職しましたら、実習で拝見した保育士さんのように子どもの気持ちを尊重できる保育士になります。
「子どもの自主性を大切にする保育方針に魅力を感じた」「実習で出会った保育士さんの姿に共感した」など、実習に参加したからこそ理解できたことをアピールしてみましょう。
園とマッチする保育学生さんに働いてほしいと考える採用担当者は多いようなので、深く共感した部分を添えることで内定につながりやすくなるかもしれませんね。
アドバイザーに相談する
保育士就活支援サービスを使えば、アドバイザーが保育学生さんに代わって面接の日程調整をしてくれたり、履歴書やエントリーシートの書き方などを教えてくれたりします。
実習園に就職したいという保育学生さんもサポートを受けることができるため、就活の進め方が分からない保育学生さんは活用してみるとよいでしょう。
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実習園を就職先に選ぶ前に他の園も調べてみよう
今回は、実習園でそのまま就職してもよいのかについて紹介しました。
実習園で就職する保育学生さんは多いようですが、園の特色を比較したり多様な保育観を理解したりするために、他のところを見てから入職を決めたほうがよさそうです。
そのうえで実習園を就職先に選びたいときは、志望動機でアピールする、保育士就活支援サービスを使うなどの方法を実践してみるとよいかもしれませんね。
入職を決める前に他の園についても調べ、保育士の就活を成功させましょう。
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