8月のおたよりの文例を知りたい新卒保育士さんも多いかもしれません。夏真っ盛りのこの時期は、プール遊びや虫捕りを楽しむ姿を書いたり、盆休みの過ごし方について呼びかけたりすることが必要になりそうです。今回は、保育園で作成する8月のおたよりの書き出しや子どもの様子、保護者へのお願いなどの文例を紹介します。
milatas/shutterstock.com
■目次
8月のおたよりにはどんなことを書く?
夏本番となり、照りつける日差しがまぶしい8月。
保育園のおたよりでは水遊びを楽しんだり、セミを探しに行ったりと、夏しかできない遊びを楽しむ様子を描写すれば、8月の雰囲気が伝わりやすくなりそうです。
おたよりを作成するときは、基本的に以下の構成に沿ってまとめていく園が多いでしょう。
- 書き出しとなる時候の挨拶
- 8月の子どもたちの様子
- 保育園の行事に関するお知らせ
- 8月に誕生日を迎える子どもの紹介
- 園またはクラス担任からのお知らせ、お願い
特に、お盆休みに入る子どもも多い8月には、家庭での過ごし方や連絡方法についてあらかじめお願いをしておくとよいですね。
それでは、新卒保育士さんがおたよりを作成するときに役立つ、書き方のポイントや、書き出しとなる時候の挨拶・子どもの様子の文例を紹介していきます。
保育園で8月のおたよりを作成するときのポイント
まずは、8月の保育園のおたよりを作成するポイントをみていきましょう。
夏の遊びを楽しんでいる姿を伝える
8月には、プール遊びや虫捕り、自然遊びなど夏ならではの遊びを取り入れている保育園も多いでしょう。
そうした活動の様子を伝えることで、8月らしい季節感を表したおたよりに仕上げることができそうです。
時候の挨拶とあわせて伝えれば、夏を楽しむ子どもの様子がありありと伝わるかもしれませんね。
お盆期間中の過ごし方についてふれる
8月にはお盆休みを取得する保護者の方も多いため、それに伴い保育園をお休みする子どもも増えるようです。
家庭での過ごし方や欠席の連絡方法について、あらかじめおたよりで周知しておくとよいかもしれません。
規則正しい生活を送り、お休みが明けても健やかに過ごせるようにお願いをしておきましょう。
夏季の健康管理について注意喚起を行う
暑さが厳しさを増す8月のおたよりでは、夏の時期の健康管理についても紹介しておくとよさそうです。
子どもの熱中症対策や、室内でクーラーを使うときの注意点などを伝え、家庭でも気をつけてもらえるとよいですね。
また、夏季に流行する感染症の予防についても周知しておくとよいかもしれません。
8月のおたよりの文例~時候の挨拶を含む書き出し~
ここからは、8月のおたより作成に役立つ文例を紹介します。まずは、書き出しとなる時候の挨拶の文例をまとめました。
短めの書き出しの文例
- さんさんと降り注ぐ太陽の光の中、子どもたちが楽しそうに遊ぶ声がプールから響いてきます。
- 窓の外にはもくもくと空高く入道雲が渦巻いて、盛夏を知らせています。
- 日中はじりじりと日差しが差し焼けつくような暑さですが、夕方になると涼しい風が子どもたちの頬を撫でます。
長めの書き出しの文例
- ○○組が植えてくれたアサガオ。毎日交代で当番の子が水をあげているうちに、どんどんとツルを伸ばしてあっという間に子どもの背丈を追い抜いてしまいました。朝、登園するとアサガオの花にも「おはよう」と挨拶をする子どもたちです。
- ○○保育園の園庭にも夏を彩るセミの声が響くようになりました。子どもたちは鳴き声を頼りにセミを探して虫捕り網を構え、夢中でセミを追いかけています。たくさんの生き物と出会える夏、身体も心も育ってほしいと願っています。
- いよいよ夏本番となる8月、日差しが強まるなかでも子どもたちはいきいきと遊んでいます。熱中症には気をつけながら、たくさん身体を動かして夏らしい遊びを楽しんでいきたいです。
夏らしい日差しの強さや、保育園にある夏の自然の様子を時候の挨拶に活用してみましょう。
子どもの姿を盛り込めば、さらに情景をイメージしやすくなりそうですね。
8月のおたよりの文例~子どもの様子~
☆/shutterstock.com
次に、8月のおたよりで伝える子どもの様子の文例を紹介します。
0歳児
- 保育室に風鈴を飾ると、ちりんちりんと涼し気な音に興味津々な子どもたち。抱っこをしてもらうと、風鈴に手を伸ばそうとしています。
- 大きなたらいに水を張って、テラスで水遊びを行いました。カラフルなおもちゃに目をキラキラさせて、ちゃぷちゃぷと水の感触を楽しみながら遊ぶ姿がかわいらしいです。
0歳児の子どもたちが夏らしい遊びを楽しむ様子をくわしく伝えていきましょう。子どもの表情やしぐさなどを表現できるとよいですね。
1歳児
- 水風船遊びでは、ひんやり、ぷにぷにした感触にうれしそうにしていました。ぎゅっと握って遊んでいると「パン!」とはじけてびっくり顔の子どもたちです。
- 保育園の夏のメニュー、にゅうめんは○○組でも大人気。上手にスプーンを使って食べ、あっと言う間に「おかわり」です。
何事にも興味津々な1歳児の子どもたちが、意欲的に過ごす姿を書いてみましょう。遊びはもちろん、食事など生活の様子も伝えていくとよいかもしれません。
2歳児
- 夕涼みに園庭に出ると、ビオトープのメダカたちを観察する○○組の子どもたち。「泳ぐの速いね」「早く大きくなってね」と優しい言葉をかけています。
- にじみ絵を使ってかき氷の製作を楽しんだ子どもたち。じんわりとインクがにじんで広がる様子に釘付けでした。
夏の生き物との出会いや、8月の遊びの様子を書いてみましょう。
2歳児クラスの様子を伝えるには、子どもの言葉を具体的に書くとより印象深くなりそうですね。
3歳児
- もくもくと大きな雲を眺めて、「ソフトクリームみたい!」と食べ真似を楽しむ○○組。暑い夏にぴったりのデザートです。
- プールで思い切りはしゃいだあとは、涼しい保育室でぐっすり眠る子どもたち。充分に眠ったら、午後からまた元気いっぱいに遊んでいます。
3歳児の子どもたちがどのように過ごしているのかがわかるよう、具体的な子どもの姿を書いていきましょう。
夏らしい情景を挟むと、8月らしい保育園の様子が伝わるかもしれません。
4歳児
- 暑い日が続くなか、子どもたちは水遊びに夢中。ケチャップの容器で水鉄砲を手作りし、みんなで水の掛け合いっこをしています。
- バッタやアリなど、夏の虫に興味津々な子どもたち。散歩で近所の自然公園に行くと、虫を捕まえようと草をかき分けて進む姿が頼もしいです。
夏の遊びには、水遊びやプールだけでなく、自然遊びも挙げられます。
4歳児の子どもが興味を持っている遊びや活動について書いてみましょう。
5歳児
- 近所で行われた納涼祭に参加してから、夏祭りごっこがブームの○○組。かき氷屋さんにチョコバナナ屋さんと、みんなで知恵を出し合って手作りの屋台を出しています。
- 園庭で水撒きをするついでに、みんなで水浴びや泥遊びをして遊んでいます。ホースから出る水に「ねえ、虹が出たよ!」と教えてくれたことから、みんなで虹探しを楽しみました。
5歳児クラスでは、子どもが意欲的に取り組んでいる遊びや活動について描写するとよいでしょう。
夏らしい季節感を味わいながら過ごす様子を書けるとよいですね。
8月のおたよりの文例~保護者へのお知らせ~
最後に、8月のおたよりで伝える保護者へのお知らせやお願いの文例をまとめました。
園生活について
- 登園数が少なくなる〇日~〇日のお盆保育期間には、少人数保育を予定しております。保育園をお休みする場合は、あらかじめ担任にご連絡ください。
- 夕立やゲリラ豪雨など、突然の雨が多くなる時期です。保育園でも貸し傘の用意がございますので、急な雨でお困りの際はお気軽にお声がけください。
保護者の方のお休みが多くなるお盆時期には、家庭保育をお願いすることもあるでしょう。8月のおたよりで事前にお知らせをしておくとスムーズですね。
保健について
- まだまだ暑い日が続きます。体温調整の機能が大人に比べて未発達な子どもたちは、熱中症のリスクも高いと言われています。気温の高い時間帯は外出時間を短めにして、こまめに水分補給を行いましょう。
- 夏風邪が流行る時期のため、手洗い・うがいをしっかりと行い予防に努めましょう。また、クーラーの風に当たりすぎると身体が冷えすぎて体調を崩すおそれもあるため、温度設定や換気のタイミングを適切に調整しましょう。
- お盆休みに入られるご家庭も多いことと存じます。お休み中も早寝・早起きと規則正しい生活を心がけて健やかに過ごしてくださいね。
猛暑となる8月には、熱中症対策や夏の感染症の予防について周知しましょう。
このほかにも、お盆休み期間中の各家庭での過ごし方についてふれるのもよさそうです。
8月の子どもの様子が伝わるおたよりを作成しよう
今回は、新卒保育士さんが8月のおたよりに活かせる、時候の挨拶の書き出しや保護者へのお願いなどの文例を紹介しました。
夏本番となる8月は、暑い時季ならではの遊びや、夏の風物詩に親しむ子どもの姿を書き出しに用いるとよいかもしれません。
また、お盆休みの過ごし方や熱中症・夏の感染症の予防についても伝えていきましょう。
コラムの文例を参考に、8月のおたより作成に活かしてみてくださいね。