就活で使うキャッチフレーズの作り方に悩む保育学生さんもいるでしょう。自分の長所をしっかり伝えられるように、魅力的なものを考えたいですよね。今回は、就活で役立つキャッチフレーズの作り方や、笑顔や思いやりなど長所を伝える例文を紹介します。また、面白い内容を作るときのポイントや注意点もまとめました。
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■目次
就活で必要になるキャッチフレーズとは
キャッチフレーズとは、聞き手や読み手の注意を引く短いフレーズを指します。
たとえば、商品を売り込むためにパッケージや広告などでよく使われているものがキャッチフレーズです。
就活でも、自分を売り込んだり採用担当者にインパクトを与えたりするために、キャッチフレーズを作ることは効果的だと言われているようなので、保育学生さんは作ってみるとよいかもしれません。
ここでは、キャッチフレーズの作り方や例文をくわしく見ていきましょう。
保育士の就活でキャッチフレーズが必要になる理由
まずは、キャッチフレーズが必要になる具体的な理由を解説します。
面接で聞かれる可能性があるから
しっかり自己分析できているか、分かりやすく伝える力は備わっているかを見るためにキャッチフレーズを聞く場合があるようです。
また、園とマッチしているかを確認するために、自己PRの代わりに聞くこともあるかもしれません。
その場で考えることは難しいかもしれないので、あらかじめ用意しておくとよいでしょう。
採用担当者に覚えてもらいやすくなるから
面接や履歴書の自己PRで、「私は思いやりのある人間です。」のようにありきたりな内容をアピールしても印象に残りづらいかもしれません。
しかし、キャッチフレーズを使えば覚えてもらいやすくなるでしょう。
採用担当者は短時間で保育学生さんの人間性を理解しなければいけないため、短い言葉でインパクトを与えられるキャッチフレーズは効果的かもしれませんね。
人間性が伝わりやすくなるから
「計画性があります。」のようにただ長所を述べるよりも、「私は歩くスケジュール帳です。」など簡単で理解しやすい表現を使えば、採用担当者が人間性をイメージしやすくなるでしょう。
強みを具体的、かつわかりやすく伝えられるので、他の人と差をつけたい保育学生さんはキャッチフレーズを作ってみるとよいかもしれません。
保育士の就活で役立つキャッチフレーズの作り方
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ここからは、就活で役立つキャッチフレーズの作り方を紹介します。
1.自己分析を行う
まずは、学生時代に頑張ったことを振り返ったり、モチベーショングラフを作ったりして自己分析を行い、アピールしたい長所を一つ決めます。
その長所がキャッチフレーズのテーマとなるので、自分が一番アピールしたいポイントを選ぶとよいですね。
2.長所を具体的な言葉に言い換える
協調性があるなど抽象的な表現では採用担当者に伝わりづらいため、長所を具体的な言葉に言い換えましょう。
たとえば、「周囲と協力しながら一つの目標に突き進む」など、すぐに理解できる言葉を選ぶとよさそうです。
3.インパクトのある言葉でまとめる
例えば協調性をアピールする場合、「周囲と協力しながら一つの目標に突き進む」では長くキャッチフレーズとは言えません。10~15文字くらいの言葉に言い換えたり、アピール内容から連想される言葉を見つけたりましょう。
目標に突き進む様子をマラソンランナーに言い換え、「仲間と走るマラソンランナー」など、短い言葉で表現することがポイントです。
動物や道具、植物をキャッチフレーズに使う人もいるようなので、身近なものの中から特徴に当てはまるものを探してみましょう。
関連記事:自己分析の簡単なやり方。行う目的や就活に活かすためポイント/保育士就活バンク!
就活に使える面白いキャッチフレーズを作るときのポイント
ユーモアを追及しすぎると真面目さに欠けるイメージを抱かれてしまいますが、程よく面白いキャッチフレーズであれば、採用担当者に覚えてもらいやすくなるかもしれません。
ここからは、自分の長所を効果的にアピールできるように、面白いキャッチフレーズを作るときのポイントを紹介します。
対比となる言葉を取り入れる
反対の性質を持つ言葉をかけ合わせることで、採用担当者に「どういう意味だろう?」と興味を持ってもらいやすくなるかもしれません。
自分の芯を持ちながらも、素直に人の意見を聞き入れることを表した「ネコのような犬」など、意外性のある言葉を組み合わせてみましょう。
商品のキャッチフレーズを参考にする
コマーシャルや広告で使われている有名な表現を参考にすれば、採用担当者もその言葉を知っている可能性があるため、キャッチフレーズを覚えてもらいやすくなるかもしれません。
しかし、他の園のキャッチフレーズを使ったり、意味の伝わりづらい表現は避けたりすることが必要でしょう。
ありきたりな表現は避ける
スポンジや潤滑油のように、就活でありきたりとされている表現は印象に残りづらいかもしれません。
スポンジは積極的に学ぶ姿勢を表すときに使われることが多いようですが、その場合は好奇心旺盛なイルカなど、別のものをキャッチフレーズに使うとよさそうです。
具体的な数字やカタカナを入れる
強いリーダーシップをアピールしたいときは「100の声をまとめた男」のように、数字を入れるとインパクトを与えられるでしょう。
大げさな印象を抱かれないように、できるだけ現実に近い数字を使うことがポイントです。
また、カタカナの単語を入れればテンポがよくなるため積極的に使ってみるとよいかもしれませんね。
【長所別】保育士の就活に役立つキャッチフレーズの例文
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続いて、就活に役立つキャッチフレーズの例文を紹介します。
笑顔
私は1年中咲くひまわりです。
壁に当たったとしても、笑顔を忘れずに乗り越えます。
いつでも笑顔が絶えない様子を、明るいイメージを与えるひまわりで表現している例文です。
「壁に当たったとしても、笑顔を忘れずに乗り越えます。」と添えることで、採用担当者はキャッチフレーズの意味をより具体的に理解できるでしょう。
思いやり
私は心の栄養ドリンクです。
思いやりで身近な人の心を元気にすることができます。
思いやりで人の心を元気にできることを、「心の栄養ドリンク」と例えている例文です。
自分の思いやりが活きた具体例を添えれば、採用担当者から納得感を得られるかもしれませんね。
計画性
私は歩くスケジュール帳です。
ボランティアサークルでリーダーを務めた際、こまかな予定もしっかり管理し、円滑に活動を進めることができました。
計画性があることを、計画を作るためのアイテムである「スケジュール帳」と例えた例文です。
二文目のように、自分の経験もいっしょに伝えると具体的なアピールができるでしょう。
継続力
私は4年で2000時間学んだ女です。
英語に関する資格の1級を取得するために、入学してから約4年間、1日2時間の勉強を心がけてきました。
具体的な数字を使い、自分の努力を率直に伝えているキャッチフレーズです。
キャッチフレーズのあとに、どのような勉強をどれくらいの頻度で行ったのかを添えるとよいでしょう。
行動力
私は自らスタートを作るランナーです。
どのような状況でも自分ができることを考え、積極的に動くことが得意です。
自分から動くことを「スタートを作る」、目標に突き進むことを「ランナー」と表現している例文です。
「自分ができることを考え、積極的に動くことが得意です。」など、具体的な説明を加えると、採用担当者から理解を得やすくなるかもしれませんね。
保育士の就活で使えるキャッチフレーズを作るときの注意点
最後は、キャッチフレーズを作るときの注意点について具体的にまとめました。
仕事に活かせる長所をアピールする
動物にくわしいことを意味する「アニマル博士です」など、保育士の仕事と結びつきにくい点をアピールしても、採用担当者に納得してもらうのは難しいかもしれません。
笑顔や思いやりなど、保育に活かせそうな長所を伝えられるとよいですね。
等身大の自分を表現する
インパクトを与えるために「すべての子どもを引きつける磁石人間です」など、大げさな表現を使いたい保育学生さんもいるかもしれません。
しかし、現実的にすべての子どもと仲よくなるのはハードルが高いでしょう。
場合によってはマイナスの評価になる可能性もあるため、等身大の自分を表現できるようなキャッチフレーズを作ることが大切です。
分かりやすい表現を使う
強い意思を持っていながらも柔軟性があることを表現するフレーズとして、「硬い水」のように周りくどい表現を使うと、採用担当者が理解できないことも考えられます。
せっかくアピールをしても伝わらない可能性があるので、友人などに聞いてもらい、わかりやすいキャッチフレーズになっているかをチェックしてもらいましょう。
伝える要素はひとつに絞る
複数の長所を盛り込むと人間性が伝わりづらくなるため、アピールする要素は一つに絞ることが大切です。
また、エントリーシートや履歴書ですでに自己PRを書いている場合は、アピールポイントが複数にならないように同じ長所を選びましょう。
キャッチフレーズの作り方や例文を参考に、保育士の就活に役立てよう
今回は、新卒保育士の就活で役立つキャッチフレーズの作り方や例文を紹介しました。
キャッチフレーズは採用担当者に覚えてもらったり、人間性を効率よく伝えたりするために作っておいたほうがよいでしょう。
面白いものを作りたいときは対比となる言葉を取り入れる、商品の広告を参考にするなどのポイントを意識してみるとよさそうです。
ここで紹介した笑顔や思いやりをアピールする例文を参考に、自分の魅力を伝えられるキャッチフレーズを作ってみてくださいね。
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