【保育実習で役立つ】日誌に活かせる考察の例文6選!年齢別にくわしく解説

保育実習日誌の考察の書き方が分からず、悩む保育学生さんもいるのではないでしょうか。実習を通して気づいたことや今後の課題などをまとめる項目ですが、初めて作成する方は特に戸惑ってしまうかもしれませんね。今回は、保育実習日誌の考察の例文を紹介します。保育学生さんの参考になるよう、担当年齢別にまとめました。

子どもとじゃんけんする保育士

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保育実習日誌の考察とは

日誌における考察とは、保育実習で起きた出来事について、自分なりに推測したり分析したりした内容を記入する項目です。

保育士さんの子どもに対する働きかけを実習の中でしっかり観察し、言動の裏にあるねらいや配慮などを考えることが大切でしょう。

具体的な内容としては子どもや保育士の言動、自分が気づいたことや考えたことを記載するとよさそうです。

文章を組み立てる時は、以下の順番で書くと分かりやすくまとまるかもしれません。

1日の目標に対する振り返り→子どもや保育士の言動→気づいたことや考えたこと→今後の課題

ここで紹介する例文を参考に、保育実習日誌の考察をしっかり書けるようになりましょう。

【担当年齢別】保育実習日誌の考察の例文:乳児

子どもと遊ぶ保育士

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ここでは、考察の例文を担当年齢別に紹介します。

0歳児から2歳児のクラスに入った場合の1日ごとの考察を具体的にまとめました。

0歳児

今回は「0歳児と笑顔で接し、コミュニケーションを取る」ことを目標に掲げ、0歳児クラスに入りました。

笑顔でかかわることは心がけましたが、ほとんど単語を話すことのできない0歳児とコミュニケーションを取るのは難しいと感じました。

特に喃語を話す子どもに対して、どのように接すればよいかが分からず戸惑う場面は多くありました。

担当の保育士さんを見てみると喃語に対して「そうなんだー!」「もっと聞かせて?」のように相槌を打っており、まるで会話をしているように思いました。

私は「保育士さんは喃語を言葉の一つと考え、それぞれに意味があると捉えているのではないか。だからこそ無視をせずに、しっかりと答えているのだろう。」と考えました。

それからは私も子どもに笑顔で相槌を打ち、思っていることが分からなくても会話をするように努めました。

明日はさらに子どもの気持ちに寄り添い、子どもが伝えたい思いや要求を読み取れるようにしたいです。

0歳児クラスで実習を行った場合の例文です。

「喃語を話す子どもとのかかわり方が分からなかったものの、保育士さんを見るとしっかり相槌を打っていた」と気づいた点を挙げています。

それに対して「保育士さんは喃語を言葉の一つと考え、それぞれに意味があると捉えているのでは」と考察した点をまとめれば、次の実習の改善に活かすことができるでしょう。

1歳児

今回は1歳児クラスに入りました。

「子どもとのかかわりを深める」ことを目標に設定し保育実習に取り組んだ結果、新たな気づきを得ることができました。

担当の保育士さんと子どもとのかかわりを見ていると、「コロコロ」「ペタペタ」のようにオノマトペを使っている姿が見受けられました。

私は「子どもが言葉に興味を持てるように、イメージしやすい表現を使っているのでは」と考察しました。

そして、私も担当の保育士さんのように「ボールをコロコロしようね」と声かけをしてみると、子どもとキャッチボールをすることができました。

これからも子どもの興味や好奇心を伸ばせるような保育を行い、子どもをサポートしていきたいと思いました。

1歳児クラスの実習に参加したときの例文です。

担当の保育士さんがオノマトペを使っている理由を、「子どもが言葉に興味を持てるように工夫しているのでは」と考察しています。

「子どもの興味や好奇心を伸ばせるような保育を行いたい」のように思ったこともまとめれば、自身の保育観に気づくきっかけとなるかもしれませんね。

2歳児

今回は2歳児クラスに入り、「1日のスケジュールに慣れる」ことを目標に掲げました。

午睡後に○○ちゃんがパジャマのボタンをうまく外せず、困っている場面がありました。

他の子どもはおやつの準備を始めていたので手伝おうとしましたが、保育士さんは私を止めました。

そして、○○ちゃんに「ボタン頑張ってるね!もう少しだよ」と励ましてから辛抱強く見守り、できたときはしっかり褒めていました。

私はその姿を見て、「○○ちゃんの意欲を尊重し、安心してチャレンジできる環境を整えているのでは」と思いました。

それまでは子どもの生活リズムを守るためにも、スケジュール通りに過ごすのが大切だと思っていましたが、時には子どもの挑戦を見守ることも大切だと気づきました。

2歳児クラスの実習に参加したときの例文です。

「○○ちゃんを援助しようとしたけれど、保育士さんは辛抱強く見守った」というエピソードに対し、「○○ちゃんの意欲を尊重している」と考察しています。

「スケジュール通りに過ごすのが大切だと思っていたが、子どもの挑戦を見守ることも必要だと気づいた」と自身の変化も記載すれば、後の課題などで役立つかもしれません。


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【担当年齢別】保育園実習日誌の考察の例文:幼児

子どもと踊る保育士

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続いて、幼児クラスに入ったときの例文を見てみましょう。

3歳児

今回は3歳児クラスで、「ねらいに合わせて適切な援助を行う」ことを目標に実習に取り組みました。

本日宝探しゲームを行ったときに、○○くんがなかなかお宝を見つけられず困っている場面がありました。

しかし、保育士さんは「ここにあるよ!」と答えを教えるのではなく、「絵本の近くにないかな?」と遠回しに援助をしていました。

子どもが達成感や満足感を得られるように、工夫をしていることが伝わってきました。

次に責任実習をするときは今回の保育士さんの様子を踏まえ、適切な援助を行っていきます。

3歳児クラスに入ったときの例文です。

保育士さんの「絵本の近くにないかな?」という声かけや、「達成感や満足感を得られるように工夫をしているのでは」と考察を記載しています。

責任実習で気をつけることもまとめれば、日案などを作成するときに役立つでしょう。

4歳児

今回は4歳児クラスで、「子どもが遊ぶ様子を観察しながら見守る」という目標をもとに実習を行いました。

本日は雨が降っていたので室内遊びを行いましたが、○○ちゃんと□□くんの間でおもちゃの取り合いになってしまったようでした。

私はすぐに止めようとしましたが、担当の保育士さんに「今は見守ってみようね」と止められました。

たしかに、2人をよく見てみると「どうして取るの?」「僕も遊びたいんだもん!」と、おもちゃをつかみながらも話し合えている様子でした。

ケンカはすぐに止めるのではなく、見守ったほうがよい場合もあると気づかされた実習でした。

明日は子どもの様子をさらに観察し、適切なタイミングで援助ができるように努めます。

4歳児クラスで実習を行った場合の例文です。

「○○ちゃんと□□くんがおもちゃを取り合っていたけれど、保育士さんに『見守ってみよう』とアドバイスを頂いた」ことを、エピソードとして具体的に紹介しています。

そのときの子どもの様子もしっかりまとめれば、後に読み返したときに参考となるでしょう。

5歳児

今回は5歳児クラスに入り、「場面に応じた声かけをする」ことを目標に掲げました。

前回担当した3歳児クラスと比べて、異なる点が多くありました。

特に興味深かった点は、「短い針が10になったらおもちゃを片づけようね!」など時計を意識した声かけがあったことです。

多くの子どもは自分で時計を確認し、おもちゃの片付けを始めたのでとても感動しました。

そして、「子どもが小学校に入学してから戸惑うことがないように、時間の感覚を育んでいるのでは」と考察しました。

私も責任実習では、子どもが小学校入学に向けて期待感を高められるような遊びや声かけを行いたいと思いました。

5歳児クラスの実習に参加したときの例文です。

「時計を意識した声かけがあった」などの気づきや、「小学校入学を見据えて、時間の感覚を育んでいる」という考察を記入しています。

責任実習の目標についてもふれれば、園長や担当の保育士さんに前向きなイメージを与えられるかもしれませんね。

考察の例文を参考に、保育実習日誌をしっかり書けるようになろう!

今回は、保育実習日誌の考察の例文を紹介しました。

考察とは、実習で起きた出来事について自身で考えた内容を記入する項目です。

目標に対する振り返りや子ども・保育士の言動、今後の課題などをまとめると分かりやすい文章に仕上がるかもしれません。

保育学生さんはここで紹介した例文を参考に、スムーズに日誌を書けるようになるとよいですね。

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