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乳児保育とは。3つの視点をもとに大切なことや働く魅力を解説!

乳児保育とは、0歳児~2歳児の子どもを対象に保育することです。この時期の子どもたちには丁寧なケアが必要ですが、日々できることが増えていく大変やりがいのある年齢と言えます。今回は、乳児保育で大切なことや魅力について紹介します。保育指針に記載の3つの視点についてや、園で預かるときに気をつけるポイントもまとめました。

乳児保育

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乳児保育とは

乳児保育とは、0歳児~2歳児の子どもを保育することを指します。

一方、3歳児~5歳児は幼児クラスを呼ぶなど、保育現場ではこの3歳ごとで区切られています。


この時期の子どもは、まだ大人のサポートやお世話が必要ですが、日々ぐんぐんと成長していく年齢です。


また、友だちといっしょに遊ぶことを楽しむ幼児期とは異なり、まだまだ個々のペースで過ごすことが多く、一人ひとりに寄り添った関わりが中心になるでしょう。


このように、乳児保育は他の年齢とは異なるポイントが多く、しっかり年齢別の発達や特徴を押さえて保育に携わることが大切と言えます。



乳児保育のやりがい

乳児保育のやりがいには、どんなものがあるでしょうか。



信頼関係を築くことができる


まだまだ大人のサポートを必要とする乳児期の子どもたち。

日々お世話をしていくことで、深い信頼関係を作ることができるでしょう。


子どもたちが困ったときに助けを求めてくれたり、泣いている子どもをあやしたら笑ってくれたりといった場面では特に保育士としてうれしさを感じられそうです。



日々いちじるしい成長を見守れる


乳児期は心も身体も日々どんどん成長していく時期です。


昨日はできなかったことができるようになった、あっという間に言葉を覚えた、などできることが増えていく様子を側で見守ることができるのは、乳児保育のやりがいの一つです。



身の回りの生活習慣のサポートができる


まだ自分でできることが少ない乳児期の子どもには、保育者のサポートが必要です。


今後、子どもたちが自立するための基礎となる生活習慣を丁寧に教えていくことができるのは魅力ですよね。



乳児保育で大切なこと

乳児保育の様子

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乳児保育をするうえで大切なことはどんなものでしょうか。


ここでは、厚生労働省が出している保育所保育指針を参考に、乳児保育で求められる3つの視点をもとに解説します。



健やかに伸び伸びと育つ


健康な心と身体を育み、生活習慣の基本を身につけることが重要視されています。


子どもたちが感じる眠い・お腹がすいたなどの生理的な欲求に対して、保育士さんが愛情を持ってお世話をすることが大切であるようです。


また、個々の身体の発達に合わせて、ハイハイ・立つ・歩くなど十分に身体を動かせるサポートをすることが重要です。



身近な人と気持ちが通じ合う


人と関わる力の基盤を作るために、保育士さんとの信頼関係を形成することが求められます。


応答的な関わりを心がけたり、愛情が伝わるよう笑顔で優しく声をかけたりすることが大切かもしれません。



身近なものと関わり感性が育つ


身の回りのものや環境に関心を持つとともに、感じたことや考えたことを自分なりに表現する力を養おうとする気持ちも重要な視点の一つ。


子どもたちの好奇心をくすぐるおもちゃを用意したり、子どもの表現をしっかり受け止めて褒めたりすることで子どもの意欲や感性を育めるでしょう。



なお、1歳以上では3つの視点ではなく「5領域」をもとに保育を展開することとなっています。


ただ子どもたちの発達は地続きなので、低年齢児の保育では上記の3つの視点をベースにかかわり方や保育指導案を考えていくとよいでしょう。


関連記事:保育内容の5領域とは。学生や新卒保育士のための解説と指導例/保育士就活バンク!



乳児保育が向いている人の特徴

乳児保育士

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赤ちゃんのお世話をしたい


乳児期の赤ちゃんが特に好きで、お世話をしたいと考える学生さんにとってはやりがいがあると言えるでしょう。


この時期だからこその喃語や、ハイハイをする様子を見守れることに魅力を感じる方もいるかもしれません。



スキンシップを中心にしたかかわりが好き


乳児保育では、言葉でのやり取りよりもスキンシップなどのふれあいを中心としたコミュニケーションがメインになります。


だっこをして遊んだり、わらべうたやスキンシップを通じたコミュニケーションが得意という方には向いているかもしれないですね。



一人ひとりのペースに沿って保育したい


乳児クラスでは集団で活動するより一人ひとりのペースに合わせて過ごします


一方、幼児クラスではかけっこなど活発な遊びや一斉活動が多いもの。その点を比較して、ゆったりと個々に寄り添った保育ができることにマッチしていると感じる方は乳児保育が適していると言えそうです。



学生のうちはなかなかイメージが湧きづらいこともあるでしょう。実習やボランティアでの経験を思い出したり、実際に園を訪問してみたりしながら判断するとよいかもしれませんね。



乳児保育をメインに行う保育園はある?

乳児保育のやりがいや魅力を知って、「乳児専門の保育士になりたい」と感じた保育学生さんもいるかもしれません。


通常の保育園では0歳児から5歳児までの子どもを預かるのが一般的。

しかし、中には乳児のみを預かる保育施設も存在します


乳児保育を中心に行う保育施設について見ていきましょう。



小規模保育園


0~2歳児の子どもたちを対象に少人数で運営される認可保育園を小規模保育園と言います。定員は6~19人と一般的な保育園に比べてかなり少なめ。


人数が少ないので一人ひとりに寄り添った保育が実現しやすく、乳児保育をしたい学生さんにとってぴったりな就職先と言えるでしょう。


関連記事:小規模保育園とは?特徴や保育士の働き方、就職するうえでのメリット/保育士就活バンク!



企業内保育


企業内保育とは、一般の会社が従業員の子どもを預かるために、オフィスの内部や近辺に設置する保育所のことです。


小規模な施設がほとんどで、預かるのは乳児のみという園も多いそう。

受け入れ年齢などは実際の求人を見て確認していくとよいでしょう。


関連記事:【保育学生必見】企業内保育所で働くメリット。仕事内容や求人の選び方/保育士就活バンク!



託児所


託児所とは、保護者がお世話をすることが難しい子どもを預かる、認可外の保育施設のことを指します。


一般の園のように利用申請をした子どもが毎日通う施設もあれば、イベント会場や商業施設などの利用時間のみ短時間で預かる施設もあります。


こちらも、乳児保育がメインではあるものの受け入れ年齢は施設ごとにさまざま。気になる園があれば、求人やホームページなどで確認してみてくださいね。


関連記事:保育士資格を活かせる託児所とは。仕事内容や給料、働くメリットについて/保育士就活バンク!


出典:保育所保育指針解説/厚生労働省



乳児保育には魅力とやりがいがいっぱい!

今回は、乳児保育で大切なことや向いている人について紹介しました。


0歳児~2歳児の子どもを見守る乳児保育では、子どもたちが個々のペースで伸び伸びと成長できるよう丁寧なかかわりが大切になります。


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