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保育士になる前にマスターしたい保育用語集!~【か行】を解説!~

保育園や幼稚園で使われる言葉には、現場特有の言い回しや難しい専門用語がたくさんあります。保育士として働き始める前に、保育用語をマスターしておきましょう!今回は、か行の用語を解説していきます。

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よく使う保育用語【か】


外気浴


戸外の空気や光に触れて過ごすことです。日光浴は直射日光を浴びることを指し、外気浴とは区別されます。


新生児期から1歳頃までの赤ちゃんによいとされ、外気の刺激を受けることで、体温調節機能が育まれたり肌が丈夫になったりすると言われています。



加配保育士


障がいを持つ子や発達に遅れが見られる子など、特別な配慮を必要とする子どもが支障なく園生活を送れるよう支援する保育士です。


自治体の基準をもとに、通常の保育士の配置基準とは別に追加で配置され、配慮が必要な子どもをメインに担当し援助することが多いとされます。



カリキュラム


一般的に、教育目標の達成を目指して、児童・生徒の学習段階に応じて体系的に編成される学習計画です。


保育現場では、保育活動の計画を指す言葉として使われます。



環境構成


子どもの活動が豊かに展開されるよう、必要な人的環境・物的環境・自然環境・社会的環境などを用意して整えること。


例として「保育室に季節の花を飾っておく」「さまざまな折り紙に挑戦できるよう折り方の本を置いておく」「保育者があたたかい表情と声で接する」などが挙げられます。



観察実習


保育実習において、保育者や子どもの動きを観察して記録する形式の実習。


実習生は保育に参加しないことが特徴で、保育の流れや子どもへの関わり方などの全体像を掴むことを目的に実施されます。



よく使う保育用語【き】


危機管理


保育中におけるリスクを予測し、危険を回避するための方策を計画することです。


また、危険が発生したときの対応や再発防止に向けた対策の検討など、幅広い取り組みを指す言葉でもあります。



休日保育


一般的に保育施設が休園になる日曜や祝日に、家庭での保育が困難な子どもを預かることです。



吸てつ反射


生後4カ月から7カ月頃の赤ちゃんが、口に入ってきたものを吸う反射のこと。


新生児期に見られる原子反射の一つで、生後7カ月頃を目安に徐々に消失していきます。



協同遊び


複数人のグループで共通の目的を持ち、子ども同士で役割分担や調整をしながら協力して遊ぶ状態を指す言葉です。


発達心理学者パーテンによって提唱された遊びの分類の一つで、およそ5歳頃から見られるようになります。



よく使う保育用語【く】

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クーイング


赤ちゃんが機嫌のよいときに出す「アーウー」「クー」といった発声のことです。


特に意思表示のための発声ではなく、声が出せるようになったことを楽しんでいると言われています。


保育者は、赤ちゃんのクーイングに対してオウム返しをしたり話しかけたりして応答するとよいようです。



首座り


保育者が赤ちゃんの頭に手を添えなくても首が安定するようになり、赤ちゃんが自分で首を支えられるようになった状態のことです。


一般的に、首が座るのは生後3カ月~4カ月頃と言われています。



倉橋惣三


大正~昭和中期にかけて、日本の幼児教育の改革を進めるとともに、近代保育の礎を作った教育者です。


ドイツの教育学者フレーベルの思想に影響を受け、子どもが内に育つ力を大切にする「誘導保育」を提唱しました。「日本の幼児教育の父」「日本のフレーベル」と呼ばれています。


保育士試験において倉橋惣三に関して出題されることがあります。



よく使う保育用語【け】


月案


1カ月単位での保育計画のことです。


年間保育計画をもとに、月のねらいや保育内容を検討します。月案をもとにして、週案・日案とさらに細分化させるケースもあります。


月案を作成することで、1カ月の見通しを持って保育を行い、実施後に振り返りをすることができます。



月齢


子どもの生後の期間を月単位に区切って表したもの。


1歳未満の子どもは「生後3カ月」、1歳以上の子どもの場合「1歳9カ月」などと表記することが多いです。


月齢で区切ることで、子どもの成長や発達をより細やかに見ていくことができます。



検温


体温を計ること。


保育現場においては、子どもの体温を把握することで体調を予測し、健康管理を行っています。



検食


給食を子どもに提供する前に、職員が食べて異常がないか点検することです。


児童福祉法により実施が義務づけられており、違和感のある味や臭いがしないか確認します。



よく使う保育用語【こ】


コーナー保育


さまざまな遊びのコーナーを設けて、子どもが好きな遊びを選択できるようにする保育の進め方。


代表的なものとして、ままごと、ブロック、工作などのコーナーが挙げられ、各コーナーの境界がわかるように適度な空間で分けられていることが多いです。



誤飲


食べ物以外のものを誤って飲み込んでしまうこと。


特に赤ちゃんの頃は何でも口に入れてしまう傾向があるため、保育室では飲み込めるサイズのおもちゃや部品などの管理には注意する必要があります。



誤嚥(ごえん)


飲み込んだ食べ物が誤って気管に入ってしまうこと。


子どもは気管が狭いうえ、むせたものを咳で押し出そうとする力も弱いため、いっそう注意が必要です。


詰まりやすい食材はカットして提供する、水を飲み喉を潤してから食べ始める、口の中に食べ物を入れたまま話さない、といった対策が有効と言えます。



戸外遊び


園庭や公園など屋外の環境で遊ぶこと。


外気の中で身体を動かしたり自然に触れたりすることを楽しみます。



こ食


現代の食生活における問題の総称。
栄養の偏りなどの健康面、コミュニケーションの不足を始めとする情緒面などにおいて、さまざまな問題をはらんでいます。


濃食(濃い味を好む)、粉食(粉製品が主)、小食(食が細い)、固食(決まって好物だけを食べる)、個食(家族が各人自分の好きなものを食べる)、孤食(一人での食事)などが挙げられます。



午睡


保育中に行う午後の睡眠のこと。お昼寝。


生活リズムを整えて午前中の疲れを取り、午後も健康に過ごせるようにするものです。


子どもの個々のリズムや月齢によっても午睡の時間はさまざまですが、およそ午後13時から午後15時頃まで行います。



こども家庭庁


保育・教育及び子どもに関連する政策の司令塔として、2023年4月1日に発足する機関。


子どもに関する政策を社会の真ん中に据える「こどもまんなか社会」の実現を推進する組織です。


これまで、保育や教育に関係する省庁は「厚生労働省」「文部科学省」など複数に分かれていることが問題視されていました。
この縦割り省庁による連携の取れなさといった弊害を解消するために、内閣府の外局として設置された背景があります。



五領域


保育所保育指針に示された、保育における活動の指標となる5つの領域のこと。


「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」からなり、それぞれねらいと内容があります。月案や週案といった保育計画は、五領域に沿って立てることが重要です。


保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園・保育要領の三者とも共通のものが記されています。

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