保育園や幼稚園で使われる言葉には、現場特有の言い回しや難しい専門用語がたくさんあります。保育士として働き始める前に、保育用語をマスターしておきましょう!今回は、ら行の用語を解説していきます。
milatas/stock.adobe.com
よく使う保育用語【ら】
ラック
保育現場で使われる「ラック」という言葉は、「ベビーラック」を指す場合が多いです。
赤ちゃんが寝たり座ったりできて、ゆらゆら揺れるため心地よさを感じられるでしょう。
しかし、長時間の使用は子どもの体調に支障をきたす場合もあるようです。
ラミネート
ラミネートは、保育現場で大活躍しています。
製作物や壁面の表面にフォルムを貼り合わせることで、綺麗で丈夫な加工が施され保護することができます。
ラミネートすることで、長く使用することができるでしょう。
ラーニング・ストーリー
ニュージーランド発祥の教育法。日々子どもが成長する姿を物語のように捉え、写真などで記録していきます。
子どもの興味や気持ちに目を向けて、前向きに姿を捉えることが目的です。
ランチルーム
給食は、保育室内で食べる場合もありますが、保育園によってはランチルームをつくり、遊び場と食事の場を分けて設定しているところもあるでしょう。
場所が変わることによって気持ちの切り替えができ食への関心が深まったり、調理室が見えて交流ができたりするようです。
準備や片づけの負担も少なくなるかもしれません。
よく使う保育用語【り】
リトミック
リトミックでは、歌をうたうだけではなく、音楽に合わせて走ったり動いたりなど自由に身体を動かし楽しみます。
活動を通して、子どもの表現力が育めるでしょう。
リズム遊び
音楽に合わせて身体を動かし楽しむリズム遊び。
リトミックと遊びの内容が似ているようですが、リズム遊びは自由に身体を動かすのではなく、保育士などのお手本を見ながら真似して動くことを楽しみます。
離乳食
離乳食とは、ミルク以外からも栄養を取り入れるため幼児食に移行する過程でとられる食事のこと。
5、6カ月頃から離乳食「初期」が始まり、そこから徐々に「中期」「後期」「完了期」、そして大人とほぼ同じ内容ではあるが調理法や味付けに配慮した「幼児食」へと移行していきます。
リンゴ病
両頬がリンゴのように赤くなることからリンゴ病と呼ばれるようになったのが「伝染性紅斑」。
頬以外にも、手足、胸腹背部にも発疹が現れ、長引くこともあれば、短期間で消えて再び症状が現れることもあるようです。
療育
療育とは、障害があっても社会に適応し自立できるように育成することを指します。
保育園の他に、医療や訓練、教育、福祉などを通じて子ども一人ひとりにあった支援が求められるでしょう。
流行性結膜炎
流行性結膜炎は、アデノウィルスによる疾患です。「はやり目」といわれることもあります。
夏に流行する傾向にあり、子どもだけではなく幅広い年齢に感染します。
症状は、瞼のむくみ、涙が流れる、角膜の炎症などです。
よく使う保育用語【れ】
連合遊び
複数の子どもが同じおもちゃなどでいっしょに遊ぼうとするが、互いに同じ目的はなくなんとなく遊んでいる様子のこと。
たとえば、AちゃんとBくんがキッチンのおもちゃでいっしょに遊んでいるが、お母さん役、お父さん役などの役割分担はせず、各々が好きなままごとをしている、といった状態。
レッジョ・エミリア教育
イタリア発祥の教育法。
マラグッツィによる詩「100の言葉」には「子どもが100人いれば100通り、無限の可能性がある」といった、子どもの可能性に対する想いが込められており、レッジョ・エミリア教育を象徴する考えとなっています。
子どもの主体性を大切にしており、具体的な教育法のひとつが、「プロジェクト」という活動。ひとつのテーマを深堀していく内容になっています。
よく使う保育用語【ろ】
ロンパース
赤ちゃんがよく着ている、上下がつながったつなぎタイプの子ども服のことです。
ロタウイルス
ロタウイルスにより、急性胃腸炎が引き起こされます。症状は、下痢、嘔吐、発熱、吐き気、腹痛などです。
5歳までに、ほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。