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保育士実習で大切な子どもとの関わり方。年齢別の接し方やNG例・けんかの仲裁方法まで

保育士実習の時に「子どもとの関わり方がわからない」と悩む方もいるでしょう。子どもは年齢によって発達や気持ちの表し方が異なるため、接し方にも違いがあります。今回は、保育士実習中に押さえておきたい子どもとの関わり方を0歳~5歳児別に紹介します。NG例やけんかの仲裁のポイントも元幼稚園教諭からのワンポイントアドバイスもまとめたので、実習の際はお役立てください。

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保育士実習で「子どもとの関わり方」について悩むのは当たり前

保育士になるうえで欠かせないのが現場での「保育実習」。

緊張のなか「子どもにどんな風に話しかけよう…」「関わり方が難しい」と、不安を感じる方も多いでしょう。

ただ、保育士実習は、最初からうまく子どもと関わることを求められる場ではありません。

子どもと接するなかで、自分の関わり方について悩んだり、迷ったりしながら、少しずつ子どものことを学ぶ時間でもあります。

実習での気づきや経験は、これから保育士として成長していくうえで、今後につながるものになるでしょう。

子どもとの関わり方の基本を押さえ、年齢別の接し方などを知り、保育士として自分は「どんな風に子どもと向き合っていきたいか」と考えるきっかけにしてみてくださいね。

子どもとの関わり方の基本

保育学生milatas / stock.adobe.com

保育士実習では、子どもが安心できるような接し方が大切。

ここでは、実習中に意識しておきたい子どもとの関わり方の基本について紹介します。

笑顔で関わる

子どもは、大人の表情をよく見ています。

笑顔で関わることで、「安心していい場所」「話しかけていい相手」だと感じてもらいやすくなるでしょう。

意識して表情をやわらかくするだけで、子どもの反応が変わる場面がありそうです。

目線を合わせて話しかける

立ったまま声をかけるよりも、しゃがんで目線を合わせることで、子どもに声が届きやすくなります。

「話を聞いてくれる人」と感じてもらうためにも、姿勢を意識して話しかけましょう。

子どもの名前を呼ぶ

名前を呼ばれることで、子どもは「自分を見てもらえている」と感じてくれそうです。

できるだけ早く名前を覚えて「〇〇ちゃん」「〇〇くん」と積極的に声をかけてみてくださいね。

子どもの気持ちに寄り添う

子どもは、まだ自分の気持ちを言葉でうまく伝えられないことが多いでしょう。

泣いたり怒ったりしている時は、「悲しかったね」「もっと遊びたかったね」と、子どもの気持ちを代弁して受け止める姿勢が大切です。

まずは否定せずに共感することで、子どもに「自分の気持ちをわかってくれた」と安心してもらえるでしょう。

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【年齢別】保育士実習で意識したい子どもとの関わり方

子どもの年齢や発達段階に分けて、子どもたちと接するなかで意識したいポイントを紹介します。

0歳児との関わり方

0歳児期は、特定の保護者や保育士との絆(愛着関係)を形成する重要な時期です。

抱っこやおむつ交換、スキンシップを経験していくうちに、「ここは安心できる場所なんだ」「この人は自分のことを助けてくれるんだ」という信頼感が育まれるでしょう。

【ポイント】

  • 泣いたらすぐに抱っこやトントンをして、寄り添いながら安心感につなげる
  • ミルクやおむつ交換は、子どもの反応に合わせて行う
  • 名前を呼び、目線をしっかりと合わせて関わる
  • 遊びの中で手を握ったり軽く触れたりして、スキンシップを大切にする
  • 喃語(なんご)にも優しく応え、交流を楽しむ
  • 自分の表情や声のトーンに気を配り、子どもの細かな反応をよく観察する

言葉が話せない時期だからこそ、実習中は小さなサインを見逃さないよう寄り添い、信頼関係を築いていきましょう。

1歳児との関わり方

1歳児は、少しずつ歩行ができるようになり行動範囲が広がる時期です。自我が芽生え、「自分でやりたい」という意欲が見られる場面もあるでしょう。

【ポイント】

  • 「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、時には見守る
  • リズム遊びや手先を使うおもちゃを通して、五感を刺激する
  • 「ワンワン」「ブーブー」などのわかりやすい言葉を使い、丁寧に話す
  • 安全な環境を整えて転倒などのケガがないように見守る
  • 自分の思い通りにいかず、葛藤している時は否定せずに「~したかったね」と共感する
  • 食事や着脱など、自分で取り組もうとする姿を応援する

自我の芽生えを成長の証として受け止め、子どもの「やりたい」気持ちに寄り添いながら、安全面に気をつけて見守っていきましょう。

2歳児との関わり方

2歳児は、言葉で気持ちを表現できるようになり、自己主張や「やりたい」「イヤだ」といった意思がはっきり出てくる時期です。

また、友だちとの関わりや簡単なルールも理解し始め、順番を待つ練習なども始める時期でしょう。

【ポイント】

  • 「~したい」「~やめたい」といった気持ちを受け止め、共感する
  • 簡単な指示やルールは、わかりやすい言葉で丁寧に伝える
  • おもちゃや遊びの貸し借り、順番などで協力を体験できるよう見守る
  • 手先を使った簡単な工作や積み木などで集中力や器用さを促す
  • 褒めるときは具体的に「〇〇できたね!」と声をかける
  • 感情が高ぶったときは、落ち着くまでそばで寄り添いながら声かけする

2歳児は、自分の気持ちを言葉や行動で表現しながら学んでいく頃でしょう。

子どもの気持ちに寄り添い、様々なことにチャレンジする姿を応援し、言葉のやり取りも丁寧に行うとよいですね。

3歳児との関わり方

3歳児は、自分の気持ちや考えを言葉で表現できるようになり、友だちとの関わりも活発になってくる時期です。

簡単なルールや順番を理解できる場面も増え、協力したり譲ったりする経験を通して社会性を少しずつ学んでいくことでしょう。

【ポイント】

  • 友だちや大人との関わりの中で、自分の気持ちを言葉にする経験を増やす
  • 自己主張や「やりたい」という思いを受け止めつつ、協力や譲り合いの機会を見守る
  • 遊びや活動の中で挑戦する姿を認め、前向きな言葉をかける
  • ルールをわかりやすく伝え、片付けも前向きに取り組める工夫をする
  • 食事や着脱など、身の回りのことを自分で行おうとする意欲を大切にする
  • かくれんぼなど簡単なルールの遊びを取り入れ、集団で過ごす楽しさを共有する

自分の気持ちを伝えながら、友だちとの関わりを広げていく時期です。言葉でのやり取りを大切にして、集団生活を楽しめるよう声かけをしていきましょう。

4歳児との関わり方

4歳児は、集団生活に慣れ、友だちと役割を分担したり協力したりして遊ぶ姿が見られるかもしれません。想像力が広がり、自分たちで遊びのルールを工夫する力も育ってくる時期です。

【ポイント】

  • 遊びのルールを守りながら、活動できるように見守り、時には声をかける
  • トラブルの際はすぐに仲裁せず、まずは見守り、気持ちを伝えあえるようにサポートをする
  • みんなで協力して行う遊びを提案してみる
  • 公共のマナーや順番を守る意味を伝え、社会的な意識を育むきっかけを作る
  • 友だちの気持ちにも気づけるよう、相手の状況を言葉にして伝える
  • 次の活動への見通しが持てるよう、自分たちで準備に取り組む姿を見守る

集団の中での役割を意識し、自分たちで遊びを工夫する場面が見られそうです。

子どもたちの主体的な行動を尊重し、トラブルがあった時は一緒に解決策を考えられるような声かけをしていきましょう。

5歳児との関わり方

5歳児は、言葉で自分の気持ちや考えを伝える力が高まり、友だちとの関わりやルールの理解もより複雑になってくる時期です。

小学校に入学する準備期間でもあることから、自分で考え行動したり、友だちと協力したりする力を育むことが大切になります。

【ポイント】

  • 子どもたち自身で解決策を見つけられるよう、適度に見守る
  • 掃除や着替えなど、自分の役割を最後までやり遂げる姿を支える
  • 「自分はこう思う」という一人ひとりの意見を尊重し、真剣に耳を傾ける
  • 年下の子に優しく接する姿を認め、自信につながるような声をかける
  • 時計を意識して行動するなど、生活の見通しを持てるようサポートする
  • 自分のアイデアを形にして、工夫を楽しめるような声かけを意識する

個性が豊かになり、自分の意見をしっかりと伝える場面が見られるかもしれません。

周囲の意見も尊重しながら、自分たちの力で物事を進めていく姿を見守り、子ども一人ひとりが自信を持てるような声かけができるとよいですね。

実習生がやってしまいがちなNGな関わり方

実習中、緊張や不安からつい以下のような関わりをしてしまうことがありそうです。

【NG例】

  • 子どもの気持ちを聞かずに「もうそろそろやめようか」などと否定してしまう
  • 手助けばかりして、自分でやろうとする気持ちを奪ってしまう
  • 声かけが一方的で、子どもが反応する前に次の行動に移してしまう
  • 緊張で表情や態度がかたくなってしまう
  • 遊びや活動を急かしてしまい、子どもが考える時間を十分に持てない

焦って手助けをしたり否定したりするのではなく、子どもが自分で考え行動する時間を作ることが大切です。

また、クラスによって目標が異なるため、週案や月案、振り返りなどの書類があれば、見せてもらえるよう、先輩保育士さんに相談してみるとよいでしょう。

【子どもとの関わり方】けんかの仲裁のポイント

子ども同士がけんかをした時に、どのように関わればよいのかと悩む方はいませんか。

焦って解決しようとすると、かえって子どもの気持ちや学びの機会を奪ってしまうことがあるため、年齢や発達を考慮しながら対応を考えていきましょう。

一例ではありますが、けんかの仲裁に入る際のポイントを紹介します。

【ポイント】

  1. まず、子どもたちの気持ちを落ち着かせ、感情を受け止める
  2. 「どうしてそうしたのかな?」と一人ひとりの気持ちを聞く
  3. 相手の気持ちも伝えられるように促す
  4. 大人の意見を押し付けず、子ども同士で話し合えるようサポートする

元幼稚園教諭からのワンポイントアドバイス

仲裁のポイントは、子ども同士で気持ちを理解し合う経験ができるように、声をかけることです。

先回りせず、子どもが自分で考えたり話したりする成長の機会だと捉え、解決をサポートしましょう。

また、言葉を伝え合うことが難しい年齢の場合は、「悲しい顔しているね」「〇〇したかったんだね」などと子どもの気持ちを代弁して、受け止めることが大切です。

お互いの気持ちがわかると段々子どもも落ち着いてくるでしょう。

その後は、「次は何して遊ぶ?」「〇〇して遊ぼうか」などと、次の遊びに気持ちを切り替えられるように声をかけるとよいですね。

実習中の子どもとの関わり方に関する質問&A

実習中に悩みやすい子どもとの関わり方の疑問をまとめました。

Q. 子どもたちがなかなか話を聞いてくれない時は、どうすればいいですか?

A. 手遊びや歌で注目を集めるのもあり

先輩保育士さんがどんな風に注目を集めているのかを観察してみましょう。

カウントダウンをしたり「あれ?何か見えるよ?」と声をかけたりするだけでも、注目してくれそうです。テクニックを先輩保育士さんから教わりましょう。

Q. すでに遊んでいる子どもの輪の中に、どう入っていけばいいですか?

A. いきなり遊びに加わるのではなく、まずは隣で見守り、子どもがどんなことに興味があるのか観察するところから始めましょう。

子どもが作っているものや見ているものに「おもしろそうだね」「もっと見せて」と興味を持って声をかけると、自然と仲間に入れてもらえるきっかけにもなります。

Q. 子どもの名前を覚えるコツはありますか?

A. 自由遊びの時間などに、名札を確認しながら積極的に名前を呼んで挨拶や声をかけていきましょう。

「〇〇くん、それかっこいいね」と名前を添えて褒めたり話しかけたりすることで、記憶に残りやすくなります。

また、製作活動や給食の時間など、子どもが座っている時は顔と名前を一致できるチャンス。意識して名前を覚えられるとよいですね。

Q. 子どもに「これ読んで!」「一緒に遊ぼう!」と一斉に言われたら?

A. 一人で全員の要望に同時に応えるのは難しいため、「順番に聞くね」と伝えましょう。

「今は〇〇ちゃんと絵本を読んでいるから、終わったら次は△△くんのところに行くね」と見通しを伝えるとよいでしょう。

もしなかなか納得してもらえない場合は、みんなで遊べる活動を考えるのもよいですね。

実習で子どもとの関わり方の引き出しを増やしていこう

実習は、子どもたちから多くのことを学び、自分らしい関わり方を見つける大切な時間です。

最初から完璧を目指さず、まずは目の前の子どもと同じ目線で過ごすことを意識しましょう。

年齢別の成長や発達段階を知ったうえで、先生方の声かけを参考にしながら、実習を通して一つひとつ経験を積み重ねていけるとよいですね。

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保育士バンク!編集者
保育園・幼稚園の実習経験があり、元幼稚園教諭。 2児の母でもあり子育て経験も豊富。
現在は、保育士バンク!ライターとして保育士さん・保育学生のタメになる情報を発信中。

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