【保育士の就職】活動はいつから?新卒就活のスケジュール時期・方法など | 新卒向け保育士求人・就職・就活情報サイト【保育士就活バンク!】

【保育士の就職】活動はいつから?新卒就活のスケジュール時期・方法など

新卒での保育士の就職活動は、一般的な学生が行う企業への就職活動にはない特徴があるようです。保育園・幼稚園への就活の時期が遅いと言われているのはなぜでしょうか。今回は、新卒保育士の就活の方法や、流れとスケジュール、また、変わりつつある新卒保育士の就職活動の現状について調査しました。

新卒で保育士の就職活動はいつから就活の時期方法スケジュールなど maroke/shutterstock.com

新卒保育士の就職活動の特徴

大学・短大・専門学校などに在席し、新卒の保育士として保育園・幼稚園などに就職活動を行う場合は、一般企業の就職活動とは違った特色が見られます。


一般的な就職活動に比べて開始時期が遅い

秋から求人開始の園が多い

指定保育士養成施設である大学・短大・専門学校に在学であれば、卒業と同時に保育士資格が取得できるため、年度末の卒業見込みがあれば就活はいつでも開始が可能です。 しかし保育業界は職員は年度末(3月)で退職することが非常に多く、一般的には夏から秋までに退職意思を上司に報告します。退職の報告を受け、新年度に新しい保育士の採用を考える園は、秋ごろから求人募集を始めることが多いようです。
秋の求人で希望する人数の保育士を集められなかったり、産休など家庭の事情で欠員がでたり、入園予定の子どもの人数が急遽増えてしまう場合も多く、年度末の2月~3月頃にも求人数が増える傾向です。

保育士資格の国家試験

指定保育士養成施設でない学校や、児童心理学科などで保育士資格取得を目指している場合は、保育士資格を国家試験で取得します。そのため、前期(筆記4月、実技7月、合否通知8月)後期(筆記10月、実技12月、合否通知1月)の2回の国家試験スケジュールをしっかり把握しておきましょう。保育士資格の取得見込みが立たないと、保育園や幼稚園は就職のエントリーに応募できない場合がほとんどです。合格通知後に就職活動を開始できます。


出典:「平成31年試験日程」/一般社団法人全国保育士養成協議会

保育実習の時期

学校によって実習の時期は異なります。多くの学校では、在籍最終年度の実習は4月~10月の時期に行われることが多いようです。実習期間は実習だけでなく課題も多いために非常に忙しく、就活を並行して行うことが難しいことも考えられます。自分の実習期間を事前にしっかり調べ、無理のない就活スケジュールを組む必要があるでしょう。


就職活動で応募する法人数が少ない

多くの就活生が単願応募であることが特徴的です。2017年8月に保育士資格を持つ20代~50代の男女163人にアンケートをとった結果、就職活動で応募・面接した園の数の平均はなんと1~2園でした。

<就職活動の時、複数の園に同時に応募をしましたか?>

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単願応募とは

1つの園のみに応募をして、結果を待つというものです。1つの園に応募をし、その園から内定をもらった場合、他の園を受けることなく就職活動を終える就職活動であることが特徴的です。数十社、時には100社以上の企業にエントリーするのが当たり前な一般企業の就職活動とは、非常に対照的です。

<就職活動で応募・面接した園の数は?>

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在籍学校の就職支援課の利用が多い

大学にくる求人票や学校の先生の紹介などで、情報収集をしている就活生が多い傾向です。



保育学生の就職活動

出典:保育学生の就職活動に関して緊急アンケート!特徴は「単願応募」


新卒保育士の就職活動の現状

このような新卒保育士の就職活動が、従来の単願応募が多かった状況から、就職活動開始の時期や方法が、一般的な就職活動に近づきつつあるようです。待機児童問題解消のための新設園が増えていて、年度末退職を待つことなく、新卒可の求人が増加しているという現状があるためです。
さらに、2000年の規制緩和によって、現在では社会福祉法人以外のNPO法人・学校法人・株式会社など、さまざまな法人が保育施設を運営しており、保育方針や運営、待遇面で大きく差がつくようになりました。特に待遇面では、運営母体だけでなく、自治体によっても大きく差がつくようになっています。
大学・ハローワークの求人票だけではその差を客観的に見るのは難しいため、早い時期からの情報収集や、求人サイトや就活フェアで、さまざまな園の環境を知る必要性が、より高まっています。


出典:「保育所等関連状況取りまとめ(平成30年4月1日)」/厚生労働省


新卒保育士の就職活動開始の時期

公立保育園

公立保育園の場合は8月頃から採用試験が行われることが一般的です。ただし、自治体によって募集時期はさまざまです。


公立保育園の就職活動についての詳しい説明はこちらから


私立保育園

私立保育園の場合は6月頃からと言われています。ですが、現在は一般企業(株式会社など)が運営母体の保育施設が増加しており、一般的な就職活動と変わらない早さで3~4月に園見学や説明会、エントリー応募を始めているところも急増しています。


新卒保育士の就職活動のスケジュールと流れ

【1】業界研究・求人情報からの情報収集

開始時期・最終学年に入る前の1~2月
・保育士の仕事についての業界研究
・保育業界についての情報収集
・自己分析
など、就職活動を行う上での基礎固めをします。


自己分析についての詳しい説明はこちらから


【2】説明会・園見学

開始時期・最終学年に入る前の3月~

説明会

系列園を持っている法人や来年度開園の新設園を計画している法人では、3月から4月に説明会を開始する法人があります。運営のこと、保育方針、働き方や待遇面など、園を運営する法人から説明を受け、疑問に思ったことについては質問などが自由にできます。
説明会にはWEBサイトからなど、事前予約が必要です。

園見学

見学会では、働く場所、教室の中・園庭・食事・保育士さん、そして子どもたちをその目でみることができます。


【3】応募・エントリー

開始時期・最終学年の6月~

早いところでは3~4月の段階で応募エントリーを行っている法人もありますが、学校を通しての求人などは6月ぐらいから応募開始することが多いようです。自分の希望の園が毎年どの時期に応募をしているか、事前にしっかり調べておきましょう。


履歴書・エントリーシートの書き方についての詳しい説明はこちらから

履歴書

履歴書は、出身地、住所、学歴など自分のパーソナルデータを書き記す書類です。市販されているものを使用します。書き方にはマナーやルールがあります。保育業界では手書きで丁寧に書くことが求められることが多い傾向です。

エントリーシート

志望園に、自分が志望する理由や自己PRなどを記入する応募用の用紙です。各園・各法人で仕様が違うため、応募したい園のエントリーシートを直接取りにいったり、WEBや郵送などで取り寄せる必要があります。


【4】筆記試験・実技試験・面接

開始時期・最終学年の8月~

早いところでは5月~6月の段階で試験や面接などを行っています。


筆記試験・面接対策についての詳しい説明はこちらから

筆記・実技試験

法人や園によっては、選考に筆記試験や小論文、実技試験(ピアノやグループ討論会など)を課す場合があります。選考試験がある場合は、その園が以前にどのような選考課題があったかなど事前に調べ、対策する必要があります。

面接

就職活動の最大の山場になります。今まで就活で準備したことがしっかり面接の場で発揮できるように、対策が必要です。想定される質問に対しての受けこたえや、服装、身だしなみについてなど、事前にしっかりと準備しておく必要があります。


【5】内定獲得

選考に合格すると、多くの場合、晴れて内定獲得となります。 これからお世話になる園なので、内定のお話をいただいた際にはしっかりと感謝を伝えましょう。 働く前にお礼状を出す方も多いようです。新卒だと実際に働く前に懇談会や事前研修が設けられることもあります。


新卒保育士の就職活動の方法とコツ milatas/shutterstock.com

新卒保育士の就職活動の方法とコツ

単願応募の場合

主な情報収集場所

単願応募の場合は、主に在籍している学校の就職(支援課)にくる求人票や、学校の先生からの紹介が窓口となるケースが多いです。学校と園側にパイプがあるため、双方の情報収集がスムーズに行えます。卒業生の就職実績があれば、面接対策などの情報も得られやすいのが魅力です。

メリット

単願応募の場合は、エントリー応募する園が決まれば、受ける園数が少ない分、面接や試験対策など、その園に合わせた情報収集や対策を、じっくりとる時間と余裕があります。 学校に来る求人票や学校の紹介では、応募先に学校の卒業生である先輩がいることが多いため、じっくり働く環境の話を聞ける機会も多くあります。情報収集から面接までがスムーズで、実習など忙しい時期にも平行して就職活動を進めやすいと言えそうです。

デメリット

1園ずつの応募になるため、合否がでないと次の園が受けられず、場合によっては就活期間が長くなる可能性があります。園に落ちてしまった場合は、また一からの応募になるため、就職活動の開始が遅い保育業界では、卒業りぎりまで決まらない場合もあるでしょう。
また、受ける園・自分に合っている園をどうやって見極めるかが非常に大切になります。事前の情報収集は、できる限り調べる範囲を広げて、多くの情報収集をする必要があるでしょう。


併願応募の場合

主な情報収集場所

保育士専門の求人情報系雑誌やWEBサイト、また保育士専門の就職フェア・説明会などに参加して、さまざまな園の求人情報や環境を知ることができます。現在は新規園の開園も非常に多く、あたらしい保育方針を行っている園など、大学だけでは得られない情報を自ら調べて知ることが可能な環境が整いつつあります。

メリット

複数園を同時に応募することで、内定を幾つかもらいやすくなるでしょう。内定をもらった中から、改めて自分にいちばん合った就職先を決めることができます。また、同時に複数の園のエントリーや面接など、一連の就活スケジュールをこなしていくため、場合によっては短期間で就職活動を終えることもできます。

デメリット

併願応募の場合は、 一般的な就活と非常に近い活動になるため、活動期間中は非常にスケジュールが忙しくなり、学業やアルバイトとの並行が難しくなることが考えられます。
複数の園の説明会・応募・面接・試験を並行してこなしていかなければならないため、スケジュール管理が非常に重要になります。過密スケジュールになると、肉体的、精神的な疲労感を伴う場合もあるでしょう。


新卒保育士の併願応募はこんな就職活動例が増えている

県外就職・上京就職(Iターン・Uターン)

県外に就職の場を求める場合は、地元就職に強い大学で求人を探すのは難しいことが多いため、保育士専門の求人サイトなどを利用した就職活動が主な活動方法になります。
保育士の処遇改善政策によって、自治体によって保育士の給与・待遇に大きな差が見られるようになってきました。特に待機児童問題が深刻な大都市では、保育士として活躍を求められる場が多くあるだけでなく、保育施設が充足している地方にはない破格の待遇面や、キャリアアップ制度の整備、一度退職した後での復職支援など、ライフステージに合わせた働き方が選べる状況です。 また、1人暮らしのためのサポート制度(集宅補助・借り上げ社宅制度など)がしっかり整備されている法人が増加しています。
自治体からも補助金が出ており、東京都では82000円以上の補助がつく「職員宿舎借り上げ支援」や、キャリアアップ補助などの取り組みを行っています。
  出典:「保育人材確保の取組について」/東京都福祉保健局


海外就職や保育士以外有利な資格を生かした就職活動

大学・短大・専門学校では、保育士の資格以外に、これからの保育に役立つスキルや資格を取得できる講座や教育に力を入れている、個性ある学部が増えています。例えば、これから保育の場で必要性が高まっている英語や、チャイルドカウンセラーなどです。
これらの資格をフルに生かせる園を探す場合は、民間が経営しているプリスクールや、場合によっては海外に就職の場を求め、就職活動範囲を広げていくというのも選択肢の一つです。民間経営の保育施設では、一般的な就活スケジュールにのっとった新卒採用を行っている法人が増加しているため、早い時期からの情報収集や、業界研究が大切です。


新卒保育士の就職活動の選択肢は広がっている

新卒保育士の就職活動は、保育業界の変化とともに、今までと状況が大きく変わりつつあります。新卒保育士の就職活動の方法やコツは、今や1つではありませんし、正解もありません。自分に本当にあった保育方針や、「やりたいこと」を実現するために、どんな就職活動をするのか、早い段階でじっくり考えてみてはいかがでしょうか。