新卒保育士さんの就活は特殊なスケジュールで進むため、いつから何を始めるのかわかりづらいですよね。就活フェアや園見学に参加したり、面接対策やスーツを準備したりと忙しくなるため、流れや期間をしっかり把握することが重要。今回は、保育士の就活の仕方を解説します。いつまでに何をするべきかも一覧表にまとめました!
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新卒保育士の就活はいつからスタートする?
就活を控える保育学生さんの中には、いつまでに動き始めるべきか不安に感じている方もいるのではないでしょうか?
新卒保育士さんの募集は卒業年度(大学4年生/短大2年生)の6月~9月から始まることが多いですが、近年は4月~5月から採用活動を始める園も増加しているよう。
いつから就活を始めるかは人それぞれですが、卒業の前年度(大学3年生/短大1年生)の1月~3月頃から準備を進めておくとスムーズかもしれません。
なお、公立・私立では一般的に以下のようにスケジュールが異なります。
公立保育園:6月~9月頃に就職試験
私立保育園:4月~2月まで幅広い期間で採用活動を実施
上記の通り、独自のスケジュールを理解して動くことが、新卒保育士の就活の鍵となりそうですね。選考の時期やスケジュールをしっかり知って対策していきましょう!
新卒保育士の就活の流れをスケジュール表で解説!
ここで、新卒保育士さんの就活の流れを時期別にスケジュールで見ていきましょう。
このスケジュールはあくまでも一般的な目安です。
私立の保育園や幼稚園に関しては、年々選考受付の時期が早まっている傾向にあります。
視野を広げて多くの保育園と出会うためにも、情報収集は早めに開始しましょう。
【時期別】新卒保育士の就活の仕方は?
新卒保育士さんの就活の流れがわかったところで、時期別に就活の仕方ややるべきことを見ていきましょう。
【~卒業年度】自己分析・業界研究
卒業年度に入る前の、大学3年生・短大1年生の冬を目安に、自己分析や業界研究を始めましょう。
自己分析とは自分自身の価値観や経験を深く分析して、就活でアピールできる強みや仕事を通じて実現したいことを洗い出す作業です。
業界研究とあわせて行うことで、自分はどんな保育園で活躍できるのか・どんな環境で働きたいのかが具体的に見えてくるでしょう。
【卒業年度:4月~】情報収集・求人選び
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卒業年度の4月からは、本格的に保育園の求人選びを進めていきます。
まずは求人サイトや就活フェアを活用して情報を集め、気になった園に園見学を申し込んでみましょう。
そのうえで、志望する園の目星がついたら、ホームページなどで選考方法を確認するとよいですね。園によって面接の回数や筆記試験の有無、実技試験の内容は異なります。
また、養成校のOB・OGに前年度の選考の様子について聞いたり、就活情報サイトを活用したりするのもよいかもしれません。
大規模な法人ではエントリーシートの提出や小論文、グループディスカッションが課される場合もあるようです。事前にしっかりと確認して、前もって対策していきましょう。
【卒業年度:4・5月~】エントリー・書類選考
応募受付期間になったら、実際に働きたい園の求人へエントリーしていきます。
その際に提出する履歴書や応募書類は、あなたから採用担当者への「手紙」です。「この園で働きたい」という熱意が伝わるよう、丁寧で読みやすい文章を心がけましょう。
エントリー後には、メールや電話などで園の採用担当者と直接やり取りする場面も考えられます。
基本的なビジネスマナーをおさえておけば、いざというときも冷静に対応できそうですね。
【卒業年度:6月~】面接
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履歴書やエントリーシートでの書類選考に通過したら、面接対策を進めていきましょう。
自己分析や園見学での情報をもとに、志望動機や自己PR、長所・短所など、面接でよく聞かれる質問の答え方を事前に考えておきます。
また、面接では質問に対する回答内容だけでなく、身だしなみやお辞儀、ノックのしかたといった振る舞いについてもチェックされることが多いようです。
模擬面接を通して予行演習を行い、礼儀正しい立ち居振る舞いを身につけておきましょう。
【卒業年度:9月~2月】内定
選考に合格すると、晴れて内定獲得となります。
これからお世話になる園なので、内定のお話をいただいた際にはしっかりと感謝を伝えましょう。勤務開始前にお礼状を出す方も多いようです。
新卒保育士さんの場合は、実際に働く前に懇談会や事前研修が設けられることもあります。就職後に充実した毎日が送れるよう、気を引き締めて臨んでくださいね。
開始前に差をつける!新卒保育士の就活準備
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最後に、選考が本格的に開始する前にやっておきたい、就活準備の基本事項をまとめました。
いつまでにスタートするべきか、学校の予定や志望園の選考期間を考慮してスケジュールを組んでおきましょう。
まずは保育業界について知ろう!
まずは自分が就こうとしている「保育士」という仕事がそもそもどういう職業なのか、改めて掘り下げてみましょう。
ひと口に保育士と言っても、近年は 保育園以外にもたくさんの就職先があります。
児童養護施設や乳児院といった福祉施設でも働けるうえに、企業内保育所や院内保育など保育所自体の在り方も多様化しています。
さらに、ニュースや新聞を活用して保育関連の最新情報をチェックすることも大切。後述する面接対策にも役立ちますよ。
自己分析を通して、どんな働き方がしたいのかを考えよう!
自身の価値観や資質をじっくりと分析して、どんなふうに働きたいのか自問自答してみましょう。
自己分析と聞くと難しく感じるかもしれませんが、「なぜ保育士になりたいのか?」「どんな保育士になりたいのか?」など、まずは等身大の自分を見つめてみることが大切です。
また自身の経験を振り返り、 得意なことや苦手なこと、性格・強みなどを洗い出しておくことがポイント。これらの情報を保育園選びや面接対策に役立てていきましょう。
業界研究を進めながら選考の準備をしよう!
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「求人を見るのは情報が掲載される6月からでいいや」などと思いがちな方もいるかもしれません。
しかし、自分に合った職場を探すためには、なるべく早くから情報を集めてたくさんの園を比較検討しておく必要があります。
- 業界研究ができそうな合同説明会や就活フェアには積極的に参加する。
- 実習先や学校の先輩、就活フェアなどのイベントで現場の保育士さんの話を聞く。
- 気になる園があれば、この時期に園見学を申し込む。
など、早い時期から積極的に行動して事前の調査を始めましょう。
特に私立保育園の場合、募集期間が園によって異なります。いつから選考期間に入るのかを把握しておけば、「行きたい園の募集が終わっていた」という失敗を避けることができますよ。
面接や採用試験を見据えて準備しておく
スーツを用意して身だしなみを整える
面接や説明会など、就活の場での服装はリクルートスーツが一般的。
女性はスカートとパンツのどちらでも構わないようですが、必ずストッキングを着用するよう注意しましょう。男性の場合は、ネクタイの結び方や靴下の丈などを意識するとよさそうです。
また、髪色は黒などの落ち着いた自然な髪色にするとともに、清潔感があり表情がよく見える髪型に整えておくとよいでしょう。
面接の質問対策をしておく
面接では採用担当者からさまざまな質問をされるでしょう。
新卒や未経験で面接に挑む場合、自分の性格や長所、強みなどをわかりやすく伝える必要があります。また、保育の仕事への意欲や適性を見るため、志望動機も聞かれるよう。
そのため、前述の「自己分析」をしっかり行ったうえで、面接の質問を予想して答え方を考えておきましょう。
新卒保育士の就活は開始時期とスケジュール管理が重要!
今回は、新卒保育士さんの就活の仕方や時期、スケジュールを紹介しました。
保育士の就活は実習や園見学と並行して行う必要があるため、就活フェアなどを使った効率的な情報収集やスケジュール管理が非常に重要になります。
気になる園がいつから選考を開始するか、いつまでに何をすべきかをしっかり把握して、余裕を持って履歴書や面接の準備をしましょう。
保育士として長く楽しく働くためにも、後悔のない就職活動を行い、生き生きと働ける職場を見つけられるとよいですね。
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