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自己PRの書き方 思い浮かばないときのアイデア・自己分析【保育士の就活ガイド】

履歴書作成の過程で、自己PRをどのように書けばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか? 自己PRとは、保育園で自分が働くことへの利点や、自分の人間性を知ってもらうためにあります。
ここでは、園側に「一緒に働きたい」と思ってもらえるような、自己PRの書き方を解説します。

保育士の就活ガイド 自己PRの書き方・こう考えよう

ステップ(1)保育園に求められる人材を知ろう

黒いボールペン・万年筆で丁寧に書く

まずは、新卒の保育士として、同僚・先輩、子ども、保護者からどのような人材が求められているのかを理解することが大切です。
‐同僚となる保育士から
・子どもの立場から物事を考えることができる ・分からないことにも積極的に取り組んでくれる ・一生懸命努力しようとしてくれる など
‐子どもから
・たくさん遊んでくれる ・いつもやさしく見守ってくれる ・気持ちを理解してくれる など
‐保護者から
・安心して子どもを預けられる、信頼関係 ・毎日のコミュニケーションを円滑にはかれる など
それぞれの立場から「保育士」を考え、自分の強みとしてPRできる内容を探してみましょう。

ステップ(2)自分を知ろう

次に、自分がどういう人なのか、分析してみましょう。 自分を見つめなおすには、次のような方法があります。
‐メモに書きだす
自分がどんな人であるのか、長所や短所、学生時代で印象に残っている出来事など思いつく限り書き出してみましょう。
‐身近な人に聞いてみる
他人からどう思われているのかを知ることも大切です。家族や友達に意見を求めてみましょう。自分では気付かなかったあなたの長所が見えてくるかもしれません。
‐最終的な目標を決める
どんな先生になりたいのか、いくつでも思い浮かぶだけ書き出してみましょう。 就職先に選んだ保育園で何がしたいのか、具体的なエピソードを盛り込むといいですね。

ステップ(3)ネタを決める


自己分析が出来たら、保育士に求められる人材を考慮したうえで、自己PRに有効活用できそうなネタを探します。
例えば、あなたの長所が「相手の立場から物事を考えられるところ」だとします。 それを、保育士として求められる人材に当てはめると、「子どもの立場から物事を考えることができる」「子どもの気持ちを理解できる」となります。 また、視点を変えると、子どもと向き合えることは、保護者が安心して子どもを預けられることにも繋がりますね。そこに体験談や、理由をプラスして文を組み立てます。
                       

ステップ(4)自己PRの書き方の基本

文書構成

結論→具体例(エピソード)→まとめ の流れを大事にしましょう。
始めに「私は〇〇な人です」と結論を提示し、なぜそう思うのか、相手が先を読みたくなるような流れを意識し構成することが大切です。

文字数、大きさ

行を余らせたり、後に詰まったりしないよう文字数や字の大きさに気を付けましょう。文字からも気持ちは伝わるものです。一文字一文字丁寧に想いを乗せて書くことを心がけてみてください。

体験談を盛り込む

具体例をあげることで、文に説得力が生まれます。実習中の出来事など、長所を引き立てられるようなエピソードを加えて書きましょう。

ステップ(5)自己PR作成

ポイントが掴めたらいよいよ執筆に移ります。

自分を分析した結果

自己分析:子どものころ、両親が共働きで寂しかったことから寂しがり屋である。
エピソード:保育園ではいつも一番最後まで園に残っていたが、先生がいっしょに遊んでくれ、寂しさが和らいだ。実習中、自分と同じような子どもと出会った。
目標:子どもの気持ちを読み取り、柔軟に対応できる先生になりたい

以上を踏まえた例文

子どものころ、両親が共働きでいつもお迎えが一番最後でしたが、寂しくないようにと先生が毎日そばにいてくれました。実習中、自分と同じような子どもと出会ったときは、子どもはきっと寂しさを感じているのではないか、親は不安と申し訳ない気持ちでいるのではないかと両者の立場から物事を考え、どちらの不安も取り除けるよう意識し、迎えが来るまでの時間たくさんの遊びを考え、そばに寄り添いました。 将来は、もっと視野を広く持ち、子どもひとりひとりの気持ちをさまざまな状況から読み取り、行動できる保育士になりたいと思っております。
面接する側が見ているポイント
・文の構成がしっかりとしている ・エピソードに説得力を感じる ・自分の長所を知った上での目標が立てられている
上記の例文は、体験談をベースに構成が立てられおり、説得力がありますね。子どもと親の両者の立場から物事を捉え、さらに内容にあった目標が的確なところがポイントです。
次に、逆にあまりよくない例を見てみましょう。
‐NG例
わたしは、何事もポジティブに物事を考えることができます。 何か問題に立ちはだかったとき、悪いようにではなく良いことを意識して考えるようにしています。 保育士として働くようになったら、子どもたちの良いところを探し、ポジティブに捉えてもらえるように努力したいです。
面接する側が見ているポイント
・いいことは書いてあるものの、エピソードがなく、説得力に欠ける ・時には何がいけなかったのか、良くするためには何を直せばいいのか、マイナス面を見ることも大切 ・子どもの親代わりでもあるため、ただ可愛がるだけでなく時には叱ってあげることも必要
上記の例文は、長所に対しての体験談が無いため、少し説得力に欠けています。また、何か問題に立ちはだかったときは、何がいけなかったのかマイナス面も考えることも必要です。体験談を加え、さらに目標をもう一度見直してみるとよいですね。

まとめ

自分の長所をどう生かすことができるのか、体験談を盛り込んで説得力のある文章を考えましょう。しかし、自分をよく見せようと見栄を張ったり、嘘をついてはいけません。等身大の自分を見てもらえるように、まずはゆっくり時間をかけて、自分を知ることから始めるのが良いですね。 自己PRはあなたの性格の他にも、一般的な常識力や、大変なことも多い保育という仕事をやりぬく意欲も見ています。内容だけではなく、先を読みたくなるような構成や、文字を丁寧に書くなど細かなところにも意識し、自己PRを作成してみてください。

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